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「戦後」を続ける

おはようございます!
 
「戦後」という言葉が前景化してきました。
 
私の世代は「戦後」という言葉を
何度も耳にしてきました。
 
戦争状態が終わったという「戦後」
を意味する場合。
 
戦中に破壊された国土を
復興させなければならなかった「戦後」
を意味する場合。
 
敗戦国としての屈辱を味わった「戦後」
を意味する場合。
 
等々。
 
その後に来たのは
「戦後は終わった」
という言葉です。
 
高度経済成長を謳歌したとき。
国連に加盟したとき。
東京オリンピックが開催されたとき。
アメリカから独立した外交を展開したとき。
等々です。
 
今、私の中で前景化している「戦後」とは
戦争をしていなかったという意味です。
 
振りかえれば、
私は生まれてから60年間
一度も戦争を経験したことがありません。
 
それは、稀有なことでしょう。
 
それがどうも最近は変わってきました。
 
何とか同盟とか、軍事費倍増を
声高に唱える人の表情が
高揚していて、
とても危険です。
 
大平正芳、後藤田正晴、
野中広務、田中角栄など
戦争経験者は強面ですが、
根っからの平和主義者でした。
 
そうではなく、
ペロッとした顔つきの
戦争未経験者が
高揚した顔つきで
安全保障を語るのは
見ていてとても危険です。
 
タモリさんが、
「新しい戦前」と表現していましたが、
まさにそれは来てはいけないものです。
 
今日もよろしくお願いします。
 
安島

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