仕事のツボ


最近、「仕事のツボ」なる存在の偉大さを感じます。

こういう(電車の運転士)仕事ですが、私もひとりの一般人ゆえ、気乗りしなかったり気怠かったり、何かしらの突発的な悩みに苛まれたり、それこそ体調が悪かったり、常に100%の仕事が出来ている訳では無いのが実情。
ましてやここ数年は労働強化、いや、人手不足による効率化の必要性や多様な働き方の実現のために乗務内容(業界っぽくいうとスジ)が重くなる一方なので、ますます「仕事のツボ」の重要性は高まっています。

先週こんなことがありました。
泊まり明けの私はラストの片道、快速電車に乗務していました。
担当路線の快速電車は始発駅からガンガン飛ばすタイプではなく途中まで各駅に停まるので、通過1発目の駅でボケっとしていると誤って停まってしまう事象がチラホラ発生するヤツ。(←フラグ

その週は急な勤務変更や休日出勤、ダイヤ乱れも発生してなかなか疲れた週でした。

「あー、これで終わりだ。休みだー。今週は疲れたな〜。しかし良い天気だ。ハイハイ、第2閉塞しんこー」

↑はい、すいません、ほんとに疲れててメッチャボケーーーーっと運転してました。

そんな感じで近づく次駅。
そしてその時が…。

いつも通り最外方の場内信号機喚呼時に停車か通過の確認(停通確認)をした私は、

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
か い そ く じゃ ん!!!!!!!!

停まる気マンマンでいた私は、そりゃもう心臓が飛び出るほどにビックリしました。
快速と各駅でノッチ扱いも違うので慌てて加速(笑)
なんとか遅れはしませんでしたが、多分少し寿命が縮んだと思います。そのくらい焦りました。

さて、
ヅラヅラと書き連ねてしまいましたが、あの時私が停まらずに済んだのは、言わずもがな、ツボの1つをしっかり押さえられていたからでありましょう。
もっとハッキリ書けば、どんなに気が抜けていても「信号喚呼と停通確認はしっかりやっていた」から、ミスを防げたと言えます。

別に偉そうに言える事じゃないんですが、乗務員の仕事では特にそういうトコロがモノを言いいます。

乗務員の仕事でなくても、皆さんの仕事にもそういうポイントは沢山あるのではないでしょうか?
ツボが分かっていれば、多少手を抜いても質を保てるという利点もあります。
(※決してサボタージュを推奨している訳ではありません。100%やりたくてもやれない時にも役立ちますよ、という意味です)

「仕事のツボ」
これさえ分かればどんな時もそれっぽくこなせる。
そう思うのは私だけでしょうか?
是非、みなさんも思い返したり探したりしてみてください。

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