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渡米43日目 ここでドラマ「フレンズ」と繋がるなんて!?

今日はフルブライト奨学金の関係でも何かとお世話になっているInternational Student Affairs(留学生支援課課)統括のアンドレアさんが、妻も一緒にとランチに誘ってくれて、ふたりで大学に出向いた。大学には立派なダイニングがあり、バイキング形式で様々な料理が楽しめるのだが、それなりに高いと聞いていて実は一度も利用したことがなかった。

12時にアンドレアさんと合流して、ダイニングの中を案内してもらうと、ベジタリアンや中華、ピザ、サラダバー、ハンバーガー、デザートコーナーに至るまで二つのフロアに別れて様々な料理が用意されていて、普段こちらに来てから何かと節約して生活しているので、なんだかとてもワクワクした気分になった。妻も今、普段はブルックラインで篭りっきりで、学校と家とスーパーとの往復が続いている中で、そんな生活に少し別の風が吹き込めばいいなと思いアンドレアさんにも相談していたところ、何かと気遣ってくれて今回のランチが実現したのだった。

アンドレアさんはポルトガルのリスボン出身。学生時代にボストンに出てきて以来アメリカでの生活が始まり、結婚して娘たちも大学に通い始め、ようやく子育てもひと段落した状況とのこと。いつもオフィスを訪れると、とても優しく話に耳を傾けてくれて、僕にとってはエマーソンの母のような存在だ。

僕たちが以前、ニューヨークで2年間暮らしていたことや、ガーナで一緒にドキュメンタリーを撮った話などをしていると、ランチに他にも留学支援課の担当者も何人か参加してくれて、とても賑やかな雰囲気となった。

妻がこちらでの英語の勉強に何かおすすめのドラマがあれば教えてほしいと相談すると、実は、ダイニングの2階に人気ドラマ「フレンズ」でお馴染みのカウチ(ソファー)があるという。

「え、あのカウチがあるってどういうことですか?」

エミー賞を受賞したフレンズの名プロデューサーKevin Bright氏がエマーソン大学の卒業生で、かつ今、エマーソン大学のtrustee(理事)も務めているとのことで、その縁でカウチのレプリカを寄付してくれたのだという。
元々、妻もフレンズの大ファンで、それがきっかけで僕もフレンズのファンになり、あのドラマのおかげで英語力が飛躍的にアップしたと言っても過言ではない。スマホでカウチの写真を撮っている妻はとても嬉しそうで、実は今日のランチにも最初あまり気が乗らないと話していただけに、僕は久しぶりに妻の晴れやかな顔を見れて正直ホッとしていた。

ダイニングではたまたまそこにいたクラスメイトの何人かにも妻を紹介することができて、妻にもエマーソンに親しみを感じてもらえたみたいでとても嬉しかった。また今後、二人でもたまに食べにこようと話して、ダイニングを後にした。

夕方、長男のドラムの体験レッスンのために、夕方、再び家族でギターセンターへと向かった。担当の先生は、体験レッスンは15分で、あっという間だったが、バークリー音大出身の先生が叩くドラムに合わせて、長男もそれに続けてビートを刻む。

「英語がわからないからこっちでドラムを習いなくない」と話していた長男だったが、レッスンを終えてみるとその不安も解消したのか、来週から毎週水曜日に30分ドラムを習うことになった。これでようやく長男にも一つ目の習い事が見つかり、少しずつこちらでの生活にハリが出てきたらいいなと願いながら、僕は再び大学へと戻った。

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