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「飲み会だとなんかしらんけどめちゃくちゃ食える」現象について本気出して考えてみた。

夏。
暑い夏。
夏になると、人々は暑さを忘れるための手段を探す。
そのひとつに「怪談」がある。
怖い話を聞くことで寒気を感じ、それにより涼を得ようという日本の伝統である。
そこで、私もその伝統にあやかって怪談話をしようと思う。

それは「飲み会だとなんかしらんけどめちゃくちゃ食える」現象について。
経験されたことのある方も少なくないかもしれない。

人は、誰しもが自分の体形を気にする。
ネットやテレビではダイエットに関する特集が組まれ、
「○○だけで簡単ラク痩せ!」などの本がヒットを飛ばす。

人々は恐れている。
「太る」ということを。
そして、「食べ過ぎる」という行為で自らの罪悪感に苛まれている。

それでも、人々は繰り返す。
それが酒の所為なのか、はたまたテンションの所為なのか…
理由は誰にも分からない。

そこで私はこの恐ろしい現象を解決すべく、
自らの体験もふまえて考察していきたい。

ケース1

あれは確か数年前、雨の日だったと思う。
その日は最近ブームのいきなりステーキに行こうと会社の友人数名と共に
近くのいきなりステーキに赴いた。
肉を唯一のエネルギー源としている私は大量の肉を摂取出来る喜びに打ち震えていた。
店に入ると早速注文。
迷うことなくリブロース500gを注文。

肉を満喫し、腹が満たされた私たちは次なる居場所を探す。
居酒屋でのんびり飲もう、となり早速居酒屋へ。
満腹だからちびちび酒を楽しむか、と思った自分が愚かだった。
ステーキで腹を満たしたはずが、注文が止まらない。
焼き鳥、ポテトフライなどの定番どころはもちろん、
焼きそばや鍋などといった、さっきステーキを食ってきた人間とは誰も想像だにしないであろう主食たちを次々平らげる。
当然酒も飲む。
いつもの
ビール→ハイボール→焼酎ロック→日本酒→カルピスサワー
の定番。
「あれ?俺めっちゃ食えるじゃんw」
という錯覚をしていることにも気づかずに。

ケース2

あれも、何年前かな。
ちょっと忘れたけど焼肉屋に行った時のはなしだ。
私はステーキはもちろん焼肉も大好きだ。
いやホント大好きだ。
なのでいつも食べ過ぎてしまい、
会計の時2人なのに
「あれ?今日4人で来たっけ?」
となってしまうくらい。

そこで私は考えた。
「先にラーメン食えば焼肉の時料金抑えられるんじゃね?」
我ながら天才だと思った。
そして、私は早速計画を実行に移した。
まずラーメンを満喫する。既に罪悪感は十分に高まっている。

いよいよ焼肉屋に挑む。
準備は万端だ。
腹はもう満たされている。そうなればこっちのもの。
いつものように肉を注文。
んまい。
すぐに高揚していく自分がいるのを感じた。
手が、口が止まらない。
肉を堪能し、シメは普段なら冷麺と石焼ビビンパを注文している。
だが、今回は違う。
既にラーメンを食べてきた私は冷麺だけ頼んだ。
麺かぶりしていることすら気づいていないほど冷静さを欠いていることも知らずに。
おそらく肉専用サワー「ジンと肉(ジントニ)」の所為だろう。
あれおいしい。
冷麺を食べ終わり、ごちそうさまと思った瞬間私の目にとんでもないものが移った。

ステーキだ。
ステーキが焼肉屋にある。
そうなるともう選択肢はない。
気づいたらもう注文していた。
私が正気を失っている時に繰り出す必殺技。
シメステーキ。
そしてステーキを平らげる。
なんならデザートも。
当然会計は…ご想像にお任せする。

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