「書く力」を身につけるうえで「ツイッター」以上にいい方法を思いつかない

「書く力」を身につけるにはどうすればいいか?

編集者という肩書きをつけているので、そんなことをよく聞かれるけれど、いくら考えても「ツイッター」以上にいい方法を思いつかない。

もちろん眺めるだけじゃなくて発信しなきゃダメだけれど、それによって身につく力は計り知れないと思う。

ツイッターをやれば、「書く力」につながるさまざまな力が手に入る。思いつく限り挙げてみたい。

①勇気

ツイッターでは発信する勇気が得られる。発信するからには、スベるリスクもあるし、無視されるリスクもある。職場の人に陰口を叩かれるかもしれないし、飲み会で晒される可能性もある。でも! それ以上に得られるメリットがあるし、そこを気にしていては何もできない。ぜひツイッターをやって、発信する勇気を手に入れよう。

②自意識コントロール

発信することにはどうしても「自意識」がつきまとう。他人のことを紹介する情報であっても自分の名前で発信する以上、そこに「自分」がついてくる。自意識が高すぎるとうまく発信できない。恥ずかしくて消したくもなる。でも、そこを乗り越えなければ書く力は身につかない。ツイッターの発信に慣れることで自意識もうまくコントロールできるようになるはずだ。

③マーケティング力

書くからにはウケる文章が書きたいだろう。ウケるためにはいわゆる「マーケティング力」が必要だ。何がウケて何がウケないのか。どういう言い回しや、どういう言葉を使うとウケがいいのか。そうした「マーケティング力」も日々のツイートで養うことができる。渾身のツイートが「いいね2」、何気ないツイートがバズる。そんな経験を繰り返しながらマーケティング力は身についていく。

④共感力

③に似ているが、ウケる文章を書くには共感力も必要だ。「あるある!」「わかるわかる!」と思ってもらえるような文章はウケがいい。「この感じ、あるあるだよね!」と思ったらツイートして反応を探ってみよう。

⑤構成力

同じ内容でも構成次第でウケたりウケなかったりする。構成を考えるうえでもツイッターは有益だ。一文一文は短いほうがいい、とか、最初の一文で目を引いたほうがいい、などの法則はツイッターを続けてみることでわかってくる。

⑥コピー力

いわゆる「パワーワード」、力のある言葉を身につけるのにもツイッターは最適だ。とにかく刺激の強い言葉を使えばいいというわけではないが、どうやったら遠くまで飛ばせるだろうと考えながら言葉のチョイスをすることは、文章を書くときにも役立つはずだ。ちなみに最近のぼくのパワーワードは「はなまるうどんで仕事してる人がいる…」である。(パワーワードなのか?)

⑦リズム

よく言われることだが、「〜だ。〜だ」が続くと単調になる。「〜だ。〜なのだ。〜のである」など語尾を変えるなどして心地よいリズムを作る練習にもツイッターはいい。ぼくもまだまだ課題の部分だが、ツイッターくらいの短文で練習しておくと長文を書くときにも役に立つ。

⑧思考力・考察力

「おもしろい文章は内容がおもしろい」というのは残酷な事実だ。もちろん文体や個性でおもしろさを出せる人もいるが、それこそハードルが高い。普通の人がおもしろい文章を書こうとするなら内容をおもしろくする必要がある。その意味で思考力、考察力が必要だ。ツイッターをすることで、日々の生活で立ち止まって考えたり、思考を整理する習慣が身につく。

⑨ネタ力・行動力

ツイッターでいいねを集めようとすると、ツイッターだけやってるわけにはいかなくなる。ふだん行かないお店でランチしてみたり、映画を観たり、本を読むようになる。とにかくウケるネタを探すようになる。ツイッターを極めることで、逆に行動力は上がり、ネタが増え、書く力も上がるはずだ。

ツイッターで力がついてきたら、noteやブログを書いてみよう。noteやブログが人気になってくると、今度はWEBメディアや出版社からも声がかかるだろう。短文→中文→長文と、「書く力」を徐々につけていくのだ。

本を書くのが「マラソン」だとすれば、noteやブログは「ジョギング」で、ツイッターは「散歩」だ。マラソンを完走したい人が普段からジョギングをしているように、本を書きたい人も普段からブログを書いたりしたほうがいい。

そしていちばん手軽なのがツイッター=散歩だ。毎日散歩もせずにいきなりマラソンなんて走れない。アキレス腱が切れてしまう。たかがツイッター、されどツイッター。書く力をアップさせるためにも日々のツイッターに力を入れてみてはどうだろう。


2月から始まるNサロン内の「WORDSの文章教室」では、編集者・ライター以外の人も身につけておくべき「書く力」の身につけ方についてお話ししようと思っています。(すでに募集は締め切っています。)


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コメント1件

この記事自体がグルーブがあって引き込まれます。おっというちょっとした驚きとその出現のテンポ感が大事なのだと思いました。
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