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「がんばって書いてるのに読まれない!」という人は、これが足りない

「一生懸命書いているのになかなか読まれない……」
「がんばっていいことを書いてるのになぜか伝わらない……」

そういう悩みを聞くことがよくあります。

たしかに拝見するとすごくよく書けているし、おもしろいことや役立つことが書いてあります。でも読まれない。

そんなとき、たいてい共通しているのが「誰が書いているのか」がよくわからないということです。

今日は「何を書くか」よりも「誰が書くか」をまず明確にしましょう、という話をします。

見知らぬ人にマネジメント論を語られても……

たとえば「マネジメントの本質」についていいことが書いてあったとしても、その人がどういう人なのかがわからない。すると、よっぽど新しいことが書いていない限り、なかなか読まれません。

読み手は「いいこと言ってるけど、これは入社一年目の人が言ってるのか? それともどこかの経営者が言っているのか?」がわからなければ、スルーしてしまいます。

よって、まずは「自己紹介のフェーズ」が必要だと思うのです。「あなたがどういう人なのか」ということをまず明確にする段階です。

こんなところを思い浮かべてみましょう。

SNSというのは、それぞれが大きな村です。Twitter村、Facebook村、note村、という感じです。

そんな村の中で、ぜんぜん見知らぬ人に「経営論」を語られたり「仕事術」を語られたらどうでしょうか? 「おなかすいたなあ」「会社だるいわあ」と言われたらどうでしょうか? おそらくスルーすると思います。

よっぽどおもしろいことをやっていたり、すごいネタを持っていたら別ですが、まずはあいさつと自己紹介から入るのが普通でしょう。

だからまず「自分がどういう人なのか」「どういう立場にいる人間なのか」を示したほうがいいように思うんです。

そのためにはプロフィールが大切なのは言うまでもありません。

さらに、自分のことを村の人に認知してもらえるまでは「自分のこれまでの話」や「自分の仕事の話」など「人となり」がわかるようなものを発信していくといいように思います。

※ちなみにプロフィールの作り方はこちらのnoteも参考にしてください。

自分を知ってもらうためにも、まずは「読み手の聞きたいこと」を書こう

そういえば、Twitterにこんな質問がありました。

専門知識がたくさんある人の伝えたいことをどう料理していいかわかりません。「書き手の伝えたいこと」を重視しすぎると、結果が出ません。

なので別案を提案するのですが、あまり聞き入れてもらえない。そういう場合はどう進めてったらいいのでしょうか?

ここに出てくる「専門知識がたくさんある人」の気持ちもよくわかります。「別に敷居を下げてまで読み手に迎合したくない」という思いもあるのでしょう。

ただ、伝え方には順番があると思うのです。

こういうときぼくがよく言うのがこんなセリフです。

"伝えるときに重要な2要素があります。

ひとつは「誰が言うか」、もうひとつは「何を言うか」です。

で、まず「誰が言うか」の部分を確立しないと、何を言っても聞く耳をもってもらえません。

よってまずは、読み手のことを考えて、「求められていること」を書いてみてはどうでしょうか?"

まずは「どういう人なのか」が知られていないと、何を言っても聞いてもらえない。これは現実です。

なので、専門的なことを語るのもいいのですが「より多くの人に知ってもらいたい」「読んでもらいたい」と思うのであれば、まずは読み手の要望に応えて、自分のことを知ってもらう必要があるのではないかと思うのです。

先ほど自己紹介をするのが大切だと言いましたが、普通に自己紹介をしてもなかなか読んでもらえないかもしれません。

そういうときは、自分の立場から発信できる「みんなに役立つような情報やノウハウ」を発信すればいいのです。

これまでの経験で得た知識や仕事で得たスキルやノウハウ。そういうものをみんなにシェアすることで、結果的に「自分」という存在を知ってもらえて、自分の立ち位置が決まるのです。

まずはTwitter村やnote村の中での「ポジション」を確立すること。「何屋さんを開くのか?」を決めること。まずそこから始めることです。

逆に言えば、そこで「ああ、こういう人なんだな」ということを認識してもらえさえすれば、そのあとは何を言っても聞いてもらえるようになります。発言権が得られるわけです。(有名タレントがよくわからない政治的発言をしても聞いてもらえるのはそういう理屈なのかもしれません)。

ぼくもいちおう「編集者」という仕事をしているので、編集者という立場をわかってもらえるような発信をしてきたつもりです。結果的にぼくという存在を認知してもらえて、そのあとはわりと何を発信しても振り向いてもらえるようになったような気がします。

今日はまず「何を書くか」という以前に「誰が書いているのか」というのをハッキリさせましょうという話を書きました。参考になれば幸いです。


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