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大事なのは、自分の体の癖に気づくこと

これまでランニングフォームを直そうしたことありませんか?
直そうと思ってうまくいったことありますか?

ランニングフォームを修正しようと思っていても、なかなか難しいところがあります。

姿勢では・・・
・背骨を伸ばして真っすぐな姿勢を保つ
・骨盤を立てる
・お腹に力をいれる(腹圧を入れる)
・腕は自然に降ろして、肩の力を抜く

ランニングフォームでは・・・
・全体的にやや前傾姿勢となり、推進力と重心移動をスムーズにする
・背骨・肩甲骨など体の中心から回旋させる
・腕降りは肩の力を抜いて、肘を後ろへ引くようにする
・股関節で押すようにして走る
・ふくらはぎで蹴らない
・体の真下に着地する

などなど・・・、理想のフォームに近づけるために他にもたくさんの気を付けるポイントが、ランニングの指南書には書かれてあります。
頭では理解できるし、理想の形はなんとなくイメージできるけど、
いざ、意識して修正しようとすると
「ぎこちない走りになってしまう」
「逆に直そうとせると違和感や余計な力が入ってしまう」
「肩や腕が余計に疲れてくる」
「フォームは変わったが、なかなか速く走れるようにならない」
「毎回意識しないとフォームが乱れてしまう」
「フォームの意識に頭を使い過ぎて、余計に疲れてしまう」
といったことを経験することが多いかと思います。
正直にいうと、上記で挙げたことはすべて私自身が体験したことでした(笑)

でもある時、自分の体の癖や特徴などを見直し始めてから、理想のフォームと、自分の体の癖とのズレについて考えるようになりました。

姿勢や体の使い方、動かし方、体型や筋肉の付き方などは人それぞれであり、『癖』というものは誰にでもあると思います。

ランニングエコノミーやより効率よく走るうえで、
ある程度は姿勢やフォームを直す必要もあるかもしれませんが、個人によって体型や癖など様々であるため、全てを理想のフォームに直すのは難しいと思います。
そもそも、『体の癖』というものはこれまでの生活習慣や過ごし方、また昔からある古傷や怪我をかばった姿勢や動かし方などが長く蓄積されて、無意識のちに形成されたものなので、簡単に直せるものではありません。

そこで、重要になってくる考え方として
元々ある自分の体の癖を、ある程度許容することも必要かと思っています。
言い方を変えれば、どこは直したほうがいいか、どこを鍛えたほうがいいか、どんな動きを取り入れたほうがいいか、など改善の視点だけでなく、
元からある自分自身の得意とする動き、あるいは強みを活かした自分にとって効率がよくて、負担の少ないフォームは何か?という視点も大事であると考えます!

下記に個人によって異なる個性の特徴や違い、体の癖について簡単にまとめてみました。

個性

○体重、身長、BMI
○体型(筋肉質?ぽっこりお腹?痩せ型?)
〇生活習慣
〇運動歴
〇目標、目的となるもの(大会参加、PB更新、痩せたい、体を鍛えたい、健康でありたい、楽しく走りたい、などなど)

身体の癖

○姿勢(猫背、反り腰、ストレートネック)
〇利き脚、利き腕、重心位置(軸足の位置)
〇どこの意識や感覚が強いか、(違和感や痛み、固さ、力みなど)
○どこに意識や感覚が入りやすいか、向きやすいか(得意な部位や動き、楽に力が入りやすいところは?)
○怪我の後遺症やかばった動きをしていないか
〇考え方や捉え方(メンタル面)
(ポジティブ思考orネガティブ思考)
(目標思考型or原因追求型)

自分だけの、理想とするフォームの修正の流れ

自分が理想とするフォームの確認

自分の姿勢や歪み、体の癖をチェック
(自分で確認しにくい場合はトレーナーなど第三者に見てもらう)

自分の癖に気づく(体の使い方、力み、痛みや違和感を感じやすいところは?)

『改善点』と②『自分の強み・得意な点(持ち味)』に分ける
(ランニングエコノミーや怪我・故障のリスクを考慮しながら)
⇓   ⇓
①改善点は絞って修正していく   
     ⇓
             ⇓
②自分の得意な癖は、さらに鍛えて伸ばしていく 
              

ランニング効率や、怪我や故障のリスクもあるため、見極めが大切なってきますが、日頃の練習の経過や、ラン前後の体の調子などから擦り合わせていくことで、確認や修正はしやすいかと思います。
日々のラン記録に加えて、日記などで今日の気づきなども記録しておくことで振り返った時にも役立つかと思います。
悩んだり問題解決が難しい場合は、マラソン経験者やランニングやトレーニングの専門家に積極的にコンタクトをとって活用してみましょう!

少しでも、ランナーの参考になって頂けたら幸いです。

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