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タリバン?アフガニスタン?ちょっとまとめました

先日、テレビでアフガニスタンの空港に市民が国外脱出しようと押しかけて、赤ちゃんだけでもと親が兵士に自分の子を渡すシーンがありました。

自分と別れて身寄りが無くなっても国外に出る方がいい、を選択するほど危機感がある状態なんだとびっくりしました。

なぜこんなことになったんだとう?
きっかけは確か911テロあたりとはうっすら覚えていたのですが、ちょっと自分自身で整理するために調べ直しました。

そこで今日は

アメリカとアフガンの対立きっかけ
アメリカが支払った犠牲
国益のない戦争から撤退

という項目でちょっとだけ整理しました。
少しでも参考になれば嬉しいです。

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*アメリカとアフガンの対立きっかけ

アメリカとアフガニスタンの紛争は20年に及びます。

でも急に戦争は始まるものではなく、両国間の間に様々な思惑が重なっていき戦争に至っていると思います。

そこで、いつ始まったのかとどのように結びついていったかを簡単にたどっていきました。

最初のきっかけ

1978〜1989年アフガニスタン人民民主党政府に対する武装蜂起した時から始まります。
アフガニスタンで1978年の共産政権の成立にともない、全土でムジャーヒディーンと呼ばれる武装勢力が蜂起した内戦が最初です。

この内戦に乗じて1979年には発生したソビエト連邦のアフガニスタン侵攻も発生しました。

ソ連の目的は、

同国における共産主義体制を維持することと、
イスラム原理主義がソ連にも流入するのを阻むこと

だったと考えられています。

余談ですが、この侵攻で翌年開催された、モスクワオリンピックはアメリカなどの呼びかけで、日本を含む多くの国が不参加を表明してボイコットしました。

次の段階は

1989〜2001年ソ連軍撤退後のムジャーヒディーンや軍閥による内戦ぼっ発です。

ソビエトが内戦を押さえきれず撤退を行うと、イスラム原理主義でこの地に住むタリバンが台頭してきました。

1989年3月~7月 アメリカが後押しして人民民主党政府の拠点ジャラーラーバードに総攻撃を開始して、タリバン制圧を図りました。
なんと5か月で1万人のアフガニスタン兵士が死亡したそうです。

これを機にアメリカとタリバンの関係がより険悪になり、後にタンザニア、ケニアのアメリカ大使館が、タリバンに支援されている、国際テロ組織アルカイダによって爆破されました。

そしてついに
2001年911テロが発生
しました。
ここからアメリカの対テロ対が始まります。

その首謀者 オサマ・ビンラディンが潜伏していたアフガニスタンにブッシュ大統領が引き渡しを要求しました。でも実効支配していたタリバンが拒否したのです。

2001年10月7日米国が国際テロ組織アルカイダの排除を目指し、アフガニスタンに軍事介入しました。

*アメリカが支払った犠牲

開戦から1か月でアフガニスタンに1万2000発の爆弾を投下しました。
アメリカは軍事目標だけを攻撃したと主張していますが、爆弾の4割は非誘導型爆弾でピンポイントを狙える訳でないといわれています。なので民間人に多くの犠牲が出たと推測されています。
開戦から1か月でタリバン制圧に至りました。

しかし2005年に下院議員選挙と県会議員選挙が行われたあたりから、各地で武装蜂起が始まりだしました。

そして拡大と縮小を繰り替えしながらくすぶり続けたテロとの戦いですが、20年で死傷した民間人が10万人以上、戦争に掛かった費用は2兆ドルともいわれています。

*国益のない戦争から撤退

コロナで世界が一変したなかで、バイデン大統領は

国益のない戦争から撤退

と派兵の完全撤廃を上げていました。

2021年アメリカが完全撤退を表明していました。
と同時に勢力を復活しつつあったタリバンが一気に政権奪回に動いて、反政府組織タリバンは、1カ月足らずの間に全土を制圧しました。

まるで20年前のような勢力図に戻って、この20年の意味を問われるようでした。

戦争で紛争を根本的に解決する事は出来ないのだなぁと感じています。
アフガニスタンで亡くなった中村医師のように、井戸を掘り続けるなど地道に貢献すること、つまり「急がば回れ」が一番なんだと思いました。

今、国際社会で懸念されていることの1つに

タリバンは女性の教育の権利すら認めない、ことから
女性や子供の迫害が心配されるのです。

今はソフト路線を表明していて、イスラム教のルールをベースに女性も活躍して欲しいと発言していますが、それが世界基準で続いていけるように、又、空港に逃げていった人が、安心して自宅に戻れる事を願っています。

音声配信の内容の要約になります。
良ければ音声配信もお聞きください

#アフガニスタン #テロ #アメリカ #民間人犠牲

合わせて聞いて欲しい過去放送

8月17日放送

フィリピンの情報サイトを立ち上げました。
幅広く情報発信しています。ご覧くださいませ


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