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医療AIプラットフォーム技術研究組合による医療AI/DXサービス:日本医学会総会2023東京 博覧会 コミュニティ クリニック 07

2023年04月22日、私は東京国際フォーラムを訪れ、一般客として、日本医学会総会 2023 東京 博覧会(以下2023博覧会)に参加した([1])。

 

デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation:DX)は、デジタル技術の活用による新たな商品・サービスの提供、新たなビジネスモデルの開発を通して、社会制度や組織文化なども変革していくような取り組みを指す概念である。

言い換えれば、社会の根本的な変化に対して、既成概念の破壊を伴いながら新たな価値を創出するための改革がDXである。また、DXは、あくまで企業が特定の目的を達成するための手段で、それ自身を目的とするものではない点に留意が必要である([2])。

 

中でも、医療DXは医療分野におけるデジタル変革を意味する。これは、情報技術やデジタル技術を駆使して、医療サービスを提供する方法を根本的に変え、さらに医療品質の向上や、効率化を図ることを意味する。

医療DXの主な目的は、患者の治療結果を向上させ、その満足度を高めることである。次いで、医療スタッフの業務効率を向上させることが考えられる。医療DXは患者だけでなく、医療機関自身にもメリットをもたらすものである。

現在の医療界が直面している課題を解決し、より良い医療サービスを提供するための1つの答えが、医療DXとテクノロジーの融合である。特に、AI、クラウド、5G、および、ブロック チェーンなどの新しいテクノロジーの進歩は、医療DXにとって重要な役割を果たしている。

現在、日本での医療DXの取組みは急速に進んでいる。一部では、電子カルテの導入率も高まり、診療情報をデジタル化し、利用者や医療機関間での情報共有が実現している。さらに、遠隔診療も拡大し、生活者の生活環境をより一層考慮した医療が提供されている。

日本での成功事例が、理化学研究所によるAI検診サービス「アキュリティ」の導入、および、聖路加国際病院による遠隔医療サービスの提供である([3])。

 

「日本医学会総会2023東京 博覧会 コミュニティ クリニック ホーム ドクター」で、医療AIプラットフォーム技術研究組合(Healthcare AI Platform Collaborative Innovation Partnership:HAIP)はサービス事業基盤として、カタログ サイトを紹介した。このサイトは様々な医療AI/DXサービスを紹介するものである(図07.01,[4][5])。

図07.01.HAIPで繋がるホームドクターとPHR。

こうした医療AI/DXサービスが医療をどのように変えるのかを見届ける所存である。



参考文献

[1] 第31回日本医学会総会2023東京 展示事務局.“第31回日本医学会総会 博覧会 ホームページ”.https://tsunagu-iryo.jp/minna-expo/,(参照2024年02月03日).

[2] 総務省.“デジタル・トランスフォーメーションの定義”.総務省 トップページ.政策.白書.令和3年版.https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd112210.html,(参照2024年02月03日).

[3] 株式会社 ソリトン システムズ.“医療DXとは? わかりやすく10分で解説”.ネットアテスト トップページ.トレンド解説.2023年10月07日.https://www.netattest.com/medical-dx-2023_mkt_tst,(参照2024年02月03日).

[4] 医療AIプラットフォーム技術研究組合(HAIP).“事業概要”.HAIP トップページ.https://haip-cip.org/service/,(参照2024年02月03日).

[5] 医療AIプラットフォーム技術研究組合(HAIP).“HAIP カタログ サイト トップページ”.https://poc-catalog.haip-catalog.com/,(参照2024年02月03日).

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