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JC論:LOMがSDGsに取り組むメリット

「日本一のSDGs推進団体になろう」というキャッチフレーズで2019年度の日本JCの運動を進めてきました。私個人としてはSDGsにLOMが取り組むことはLOMにとって大変メリットがあると思っています。

1、何を目指しているかをはっきり言える

JCは説明が難しい団体です。「何をやっているのか?」と聞かれても、LOMによって違うし、年度でも違います。やりたいことできますか?と言われても、絶対できる!とはなかなか言いにくい面があります。

でも、「何を目指しているのか?」という問いには答えられます。
そう、「明るい豊かな社会」です。
じゃあ「明るい豊かな社会」って何ですか?と言われると、途端に「ええと、」となってしまうか、延々語り続けなければならなくなるのではないでしょうか。なぜなら「明るい豊かな社会」は一般的な言葉ではないからです。

そんな時に、SDGsが役に立ちます。SDGsの目指しているものは間違いなく「明るい豊かな社会」に必要なものです。もちろん「明るい豊かな社会」はSDGsだけではないにしても、かなりの部分が被っているはずです。

だから、これからはこう言えばいいのです。「明るい豊かな社会、具体的にはSDGsの達成"など"を目指しています」とね。

2、JCのブランド向上に役立つ

LOMが今年からSDGsに取り組み始めたと言っても恥じる必要はありません。JCはSDGsができた当初からSDGsの推進を掲げています。具体的には、2015年に金沢で行われたJCI世界会議において、金沢宣言と呼ばれるSDGsを推進する宣言をJCIの加盟国の賛成のもとに決議しています。また、SDGsの前身である2000年から2014年の目標であるMDGs(ミレニアム開発目標)の時代から、JCは特にマラリア撲滅キャンペーン(Nothing But Nets)キャンペーンを行ってきました。さらに遡ると1985年の国連青年年にも深く関わっています。もっと言えば、JCIのマークには国連の下部団体でない団体としては唯一、国連の世界地図のマークが許されています。これほど国連と関係の深い団体なのです。

だから、最近「SDGsを始めました」、という団体とは圧倒的な歴史的な差があるのです。「JCさん最近SDGs掲げているんですか」と言われたら「とんでもない、私たちはSDGsの前身の時代から"ずっと"国連の目標に関わっています」と答えてJCのブランドを向上しましょう。

また、SDGsはカラフルでわかりやすいビジュアルであり、ロゴマークの使い方のガイドラインも比較的緩めで、JCの活動とSDGsをリンクさせてPRする事で、JCのブランドを上げることにもつながります。

3、行政・企業とのコラボレーションを加速する

SDGsに取り組みたいと考えている行政・企業にとって重要なのが、パートナーシップです。例えば行政がSDGs未来都市を目指そうとするならば、必ず民間とのパートナーシップの有無が問われます。その時、日本JCが外務省とタイアップし、全国各地でSDGsを展開しているJCはパートナーシップを組む相手としては、組みやすい相手となります。

また、特に上場企業であれば、ESG投資の流れからSDGsに取り組むことが必須となっています。ここでもJCとのタイアップは企業にとって組みやすい相手となるでしょう。さらにうまく関係が作れれば、企業からのメンバーを出してもらえるかもしれません。

このように、SDGsを日頃からLOMが掲げることで、行政・企業・NPOといった社会の各分野をJCがつないでいけるようになります。

4、メンバーの仕事に役に立つ

SDGsの一部の達成を目的とした事業構築を行うことは、メンバーの仕事にも役に立ちます。経済人の多いJCメンバーにとって、社会貢献と利益は両方とも求める必要があるものです。

LOMのSDGsの取り組みを学ぶことで、仕事でSDGsにどう取り組めるのかを考えられるようになります。SDGsは行政や公益団体のみの目標ではなく、企業も達成に向けての行動が求められる目標です。そして、SDGs達成への取り組みは、単なるコストではなく、新しいビジネスを生んだり、社員のモチベーションを上げる上でも重要です。このため、SDGsに向けた取り組みを仕事に取り入れることで、企業をより活性化させることにつながります。

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