見出し画像

JC論:青少年事業の新しいカタチ

なぜ青少年事業を行うのか、に記載しましたが、青少年事業も時代に合わせて変えていく必要があります。その新しいカタチの一つとして、2019年度日本JCでは「チャレンジユニバーシティ」を推進しています。

チャレンジユニバーシティとは

チャレンジユニバーシティ(チャレユニ)とは、若者の成長と地域の発展という2つの目的を達成するために、地域の課題に若者が挑戦するというワークショップ型の事業です。チャレユニは、若者の能力を開発し、成長と発展の機会を与えるというJC運動であり、地域の発展に貢献するための手法でもあります。

ワークショップを行う参加者は主に大学生または高校生です。ワークショップで作られたアイデアをブラッシュアップするアドバイザリーボードに、大学等の高等教育機関、行政、企業、NPOの経験者を揃えるという形です。1日コースから3日コースまでLOMのサイズと事業規模に合わせた実施が可能です。

詳しくは、チャレンジユニバーシティのホームページをご覧いただきたいと思います。もともと今治JCとサッカークラブの今治FCが始めた「バリチャレンジユニバーシティ」を一般化したものです。

チャレンジユニバーシティがLOMに与えるメリット

チャレユニは対外的な目的だけでなく以下の点で実施するLOMのメリットにもなります。

1、低予算&少人数でできる
チャレユニは最低会議室と少しの文房具があればできます。また、事業に必要な人数も4、5人レベルから可能です。このため小規模なLOMでも取り組むことができます。実際に10人以下のLOMで実施したこともあります。参加するメンバーにとっても多くの気づきがありますので、メンバー育成にもつながります。

2、ネットワークが広がる
チャレユニを行うことで、大学や高等教育機関とのパイプを作ることができます。また、チャレユニ事業にアドバイザリーボードに行政や企業、NPOなどを巻き込むことで、LOMのネットワークを広げることができます。

3、会員拡大につながる
まず事業に参加した大学生たちにJCに興味を持ってもらうことができます。また、この事業は大学生だけでなく社会人チームを作ることもできますし、事業協力のボランティアに入会候補者を入れることも可能です。事業自体の面白さから会員拡大につなげることが可能です。

日本JCがチャレンジユニバーシティに取り組む理由

これまでJCにはLOM間で統一ブランドと言える事業がほとんどありませんでした。わんぱく相撲大会が統一ブランドに近いものですが、小規模なLOMでは取り組むことは容易ではなく、できるLOMが限られています。また、テーマと対象者も限られています。

チャレユニはほぼ全てのLOMで実施が可能であり、手法としては同じでも、地域の課題は地域ごとに設定できるので、幅広いニーズに対応することが可能です。また、対象者も大学生のみならず高校生も可能ですので、大学のない地域でも実施ができます。むしろそういう地域こそ、地域に新しいアイデアをもたらすチャレユニの取り組みが合っています。

このような特徴から、日本JCでは2019年度チャレンジユニバーシティをJCでの統一ブランド事業とするために、様々な規模のLOMでチャレユニを実施し、事業のマニュアル化を実施しました。チャレユニを実施するLOMが増えれば、JCといえば「チャレユニ」をやっている、と若者から認知されるようになれば、JCのブランドもさらに上がることになるでしょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?