見出し画像

JC論:JCの災害対策

2019年も残念ながら各地で災害が発生しています。被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げるとともに、1日も早い復興をお祈り申し上げます。

JCメンバーは活動的な青年の集まりであり、日頃のJC活動での経験から災害発生時のリーダーとしての役割を果たすことができます。また、JCは全国ネットワークなので、いざという時の助け合いも可能です。このような点から、JCは長年にわたって、地域の防災、災害対策に力を入れてきました。

災害に対するJCの役割

JCは災害に対してどのような役割を果たしているのでしょうか。災害に対するJCの役割としては下記があります。

1、平時:防災意識の向上、BCP(事業継続計画)の構築
2、災害発生時:被害状況の把握、緊急物資の収集
3、急性期:被災者への物的支援、人的支援
4、復旧期:復旧のための金銭的支援、人的支援
5、復興期:経済的、精神的復興に関わる事業の実施

このうち、3の急性期や4の復旧期において、現地のJCメンバーが実際の対応にあたり、被災地以外のJCメンバーが支援を行うという体制を整えるために近年努力を続けてきました。

日本JCによる災害対策の支援

日本JCは、全国のLOMの総合調整機関として、主に都道府県以上の広域の災害に対して、ブロック協議会、地区協議会、本会の各レベルで災害対策本部を設置し、LOMの災害対策を支援する体制をとっています。

支援方法は、情報収集、物資の収集、ボランティア集め、支援金集めなど多岐に渡りますが、現地のメンバーと緊密に連絡を取り、一次情報を集めて現場判断で即応することを重視しています。

JCでは災害発生時に災害支援金を集めることがありますが、災害が発生してから募金を集めていては遅きに失することがあります。このため日本JCでは、災害支援のための支援金の基金を設けて、現地の災害対策本部の地区担当常任理事などの判断で即時支援ができるようにしています。

災害に対するパートナーシップ

JCでは、災害に対しパートナーシップを重視しています。全国社会福祉協議会と連携し、情報収集を行ったり、被災地の社会福祉協議会と連携してボランティア活動の支援を行っています。また、JVOAD(NPO法人 全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)や日本財団と連携して、災害発生時の情報収集を行なっています。

JCは災害に対して特定の目的で動いているわけではありません。むしろ、特定の目的がないからこそ、他の団体では手が出しづらい被災地の「かゆいところに手が届く」ことが可能です。全国的なネットワークだからこそ、一次情報を収集し、それに対して前例主義ではなく機動的に対応する、これが重要なのだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?