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スパーズレポ vsカーディフ

プレミアリーグ第21節、カーディフvsトッテナムのマッチレポートです。

 2019年最初の試合、スパーズは前節の敗戦を引きずらず3-0で快勝しました。相手にほとんどチャンスを与えず、内容・結果ともに圧倒しました。

 今回、動画の調子が悪く、スロー再生になってしまっているので、動画は少ししか載せないことにしました。

カーディフ 0-3 トッテナム
3分 ケイン
12分 エリクセン
26分 ソン・フンミン

<スパーズの試合運び>

①ビルドアップ

 カーディフのプレッシングは、1トップがボールホルダーにプレスをか
け、2列目の4人がSBや下りてくる中盤の選手にボールが入ったところをプレスにいく、といった感じでした。攻撃的なプレッシングではなく、またアリやエリクセンが下りて来て数的優位を作り出していたため、スパーズの最終ラインは余裕を持ってボールを受けることができました。そのため、ハーフェーライン付近までは容易に前進することができました。

 この試合、ハーフェーライン付近でスパーズの最終ラインがボールを回すシーンが長い時間見られました。その時の最終ラインの陣形に

・フォーメーション通りの最終ライン4枚
・シソコがSBの位置に下りてSBが上がる形
・ウィンクスがCB間に下りてCBが幅をとり、SBが上がる形

の計3パターンが見られました。

②ポジショナルな攻撃

 この試合、相手の中途半端なプレッシングをかわして前進し、そのままの勢いでゴールに繋げたのが1,2点目でした。その場面では中盤でダイレクトプレーを使い相手を置き去りにしました。少しでも余裕があれば、ケインやエリクセンはダイレクトでもピンポイントのパスが出せるので、それがシソコやソンに渡ると前を向いて一気にチャンスになります。

 しかし、相手選手が全員自陣に戻ってブロックを形成すると、縦パスを通すのが困難になり、ショートパスでは攻め倦ねるシーンが見られました。そこで、浮き球を使って一気にコーナー付近まで抜けだそうとする攻撃が両サイドで見られました。

動画は攻撃陣の連動がよく分かるリプレイ。ケインが下りて空けたスペースにシソコとソンフンミンが抜け出し、そこにロングボールを入れます。この場面は繋がりませんでしたが、他に何回かこのような形で抜け出しに成功し、ペナ付近でのパス回しに繋げました。

③ゲーゲンプレス
 この試合ではゲーゲンが見られるシーン自体があまり多くありませんでした。数回あった中で感じたのは、サンチェスの出足が早く下りるFWにぴったりとマークについて、カウンターの隙を与えさせませんでした。

④組織的守備
 カーディフは、両サイドから、ファーにいる選手に合わせるアーリークロスを蹴ってチャンスを作る場面がありました。スパーズの両サイドは身長が低く競り合いには強いとはいえないので、今後もそこを狙われることはあると思います。この試合では具体的な対応策は見られなかったと思います。

⑤ポジティブトランジション
 この試合でもポジトラを成功させてカウンターに繋げるシーンは多く見られました。3点目はGKからのロングボールを奪ってカウンターに繋げることができました。ここでの起点はアリのダイレクトの落としからでした。最近の試合はシソコやソンの好調もあり縦への推進力が増し、より鋭いカウンターが多く決まるようになりました。

<感想>
 前半早いうちにゴールを重ねて試合を決めることができたのは大きかった。後半に入ってからも前節のようなパスミスもなく流れを渡さなかったので、いい内容だったのではないだろうか。ビルドアップのところで、シソコがSBの位置に入るのはよくあることだが、シソコにボールが渡ってからのアイディアに欠けるのが少し気になった。GKに戻すシーンがこの試合に限らず多いように思う。
 

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