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キャリアアダプタビリティ

2007年に日本で生まれた子どもの約50%は107歳まで生きるようになる。
という仮説をご存知でしょうか?

医療の発展や、社会の安定に伴い、長寿命化はどんどん進み、ここ15年だけ見ても約3歳分も長寿命化しているというから驚きです。

そんな中、問題視されているのが、「いつまで、どのように働くか」ということです。

キャリア開発について研究している東京大学の中原淳准教授は、これまではキャリアは登山だったと話しています。
キャリアのピークに向かって、どのようにすれば望ましいキャリアを開発できるのかという点に焦点が当てられてきた。
しかし、いまでは転職も一般的になり、定年後の再雇用や、アルバイトなどキャリアを下山したり、再登山する必要が出てきた。
といいます。

しかし、この下山・再登山というのは、これまで多くの人が経験したことがないので、未知の領域になっているようです。

そんな中、中原准教授は、キャリアの登山・下山・再登山について研究しているそうなのですが…
誰しもが迎えるキャリアの下山中に、失敗する人がおり、その失敗する人には共通点があるというのです。

その共通点とは、「学び直すこと、変化することから逃げてしまった人」だと言います。

新しい変化が訪れている環境、予測不能な環境変化に対し自らを適応させていく能力=キャリアアダプタビリティ
を持っているかどうかが、人生の長いキャリア形成の上で極めて重要だといいます。

自ら行動するなかで経験を蓄積し、次の活躍の舞台に移行することを目指して変化しなければ、変化に取り残されてしまうということです。

これから、働く中で何も考えずにただ作業的に仕事をこなす人は、経験が蓄積するスピードも遅く、変化に適応するのも遅れてしまうでしょう。
今後の変化をにらみ、いまの仕事から学んだり、自身のキャリアに活かそうという積極性が必要な時代なのかもしれませんね。

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