【中学生の研究】鳥山明先生の漫画の模写と研究はデザイントレーニングになっていた!?
こんにちは!TAKEONです。昔の話をしてみようと思います。遡って中学生時代。大人しい性格で目立たなくていつもぼけ〜っとしているように見えてたんじゃないかなってくらいの子供でした。
だけどハマってたことがあります。
漫画の研究です。
鳥山明先生の漫画表現に感動し模写を始める
小学校時代に最も影響を受けた漫画家は鳥山先生でした。ドラゴンボールが好きすぎてドラゴンの塔という漫画を5年生の時に休憩時間に描き始めてクラスで周り読みされるようになったことに味をしめて、中学時代には鳥山明先生の画集を購入し、その絵の美しさに感動し、模写研究を始めました。
鳥山明先生はあられちゃんの当時の描き方とドラゴンボール後半では絵のタッチがかなり変化しています。その特徴を描き分けたらどうなるか?という超マニアックな研究です。
アラレちゃんは線が太く強弱をつけた描き方がされています。曲線も多用し丸っこいラインが特徴でした。ドラゴンボールの初期もその描き方は踏襲されていました。柔らかい印象の絵が多いですね。
この絵は僕が当時夏休みを利用して描いていた作品です。Gペンと耐水性インクを画材屋さんで購入し、絵の具もアニメーターが使う滲まないインクを使用して、結構こだわって描いていました。プロの漫画家が使っている道具を教えてくれたのも鳥山明先生。
「へたっぴ漫画研究所」で知ったからでした。
今見るとパースが狂っていたりしますが、当時中学生なのでパースのパの字も知りませんでした。非常に苦労しながら描き切った覚えがあります。
鳥山明先生の絵はデザイン画なんだな、と改めて今感じます。模写しただけのものだから作品を保管はしてましたが、よく根気よく描いたなぁぐらいにしか思ってませんでした。しかし実はそうではなく、構図のバランス、デザインストローク、配色など、デザイン基礎のトレーニングで実施する技術が全て盛り込まれていたんですね。
30年前のスケッチブック12枚の模写は今の自分の血肉になっている、そう確信しました。
鳥山先生ありがとうございます。沢山のことを学ばせて頂きました。
模写だけに飽き足らず色々なところで手を加えて実験していたことがうかがえます。第1巻の絵を現在の鳥山先生が描いたらどうなるか?面白い試みをしてます。
この研究は中学校では銀賞を受賞しました。金賞くれよ…と、思うけど模写しただけだと捉えられていそうですが、絵の中で色々な実験を試みています。
ドラゴンボール一巻の表紙の絵をドラゴンボール連載が終了した鳥山明が描いたらどうなるか?タッチで描き分けるという実験をしてみたり、服装を変えてみたり、ラディッツの髪の毛のボリュームを変えてみたり。それぞれ描き分けることは単なる模写をしているわけではなく、鳥山明という漫画家のタッチの特徴を肌で感じ取り、再現性が高い表現をし直すという、再構築をしています。
鳥山先生のタッチは得意ですが、先生には到底及びませんが、coconala上では以下のようなサービスを提供しております。ご興味関心を持たれた方は、是非イラストのご依頼をお待ちしております。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?