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クリスマスの奇跡は偶然の欠片でできている

街に、さまざまなイルミネーションが灯り、ショーウィンドウが赤と緑に彩られるこの時期になると思い出すことがある。



皆さま、こんにちは。
Aki といいます。
はじめましての方も、お馴染みの方も
どうぞよろしくお願いいたします。
ーーーーー

今日は、クリスマスの🎄記憶をかたちに

長女は、当時、公立の小学校に通っていた。

2学期末も終わろうとしていた時期の二者面談の時、
…二者面談(今もあるのかしら?)
学校での様子を担任から聞かされ、子育ての悩みなどを相談するアレである。

小学2年生の当時の娘は、まだ問題を起こすようなことも少なく、
担任との話は穏やかに進んでいった。
…と、安心していたところへ、
「お母さん、私から一つ確認したいことがあります。」と担任の声がワントーン下がった。
というのも、面談の間、長女は、廊下で遊びながら私を待っていたからだ。

「娘さんがサンタに何を頼んだかご存知ですか?」
「え?はぁ、アコーディオンです。」

そこで先生の声のトーンは更に下がりることに。
「幾らするかご存知ですか?10万は軽く超え、40万するものもあります。娘さんは、クラス中の友達にサンタからもらうことになってる‼️と毎日、話していますよ。大丈夫ですかね。サンタさんは。」
先生の真剣な眼差しに、これは大変なことになった、と
わたしも姿勢を正した。

楽器店で探せば手頃なサイズのモノがみつかるだろうと、
なんだかのんびり構えていた私は、
その日から急に
いつもに増して忙しくなった。
(注)もちろん、サンタを助けるために

ありとあらゆる手段で…と言っても
ネットがまだモノクロのテキスト画面、Amazonも楽天もない時代。
本屋で雑誌を見たり、都心の楽器屋へ足を運んだり、仕事をしていても、台所へ立っても…そのことで頭はいっぱいに。

ところが努力は虚しく、何処を探しても
気に入ったものが見つからず、良いなと思えるものは、
まあまあなお値段。
期待してはガッカリ、を幾度も繰り返し、
締め切りの24日はどんどん近づいてくる。
(原稿の締め切りのようだ。いや、それより重大。)

途方に暮れ
ソファーにゴロンと寝そべって、ため息をついた。
頭の後ろで手を組もうと腕を伸ばした時、
置きっぱなしになっていた雑誌の下に手が入った。
意味もなく雑誌を手にとり、ペラペラとページを捲る。


「おーーー!」
思わず全身に力が入り大声を上げて、飛び上がった!

あった!あった!見つかった!


やった見つかった‼️
真ん中のページの左下あたりに。

トイアコーディオン‼️
何ともかわいい、小さいアコーディオン。

サンタクロースには
もちろん一番に伝えましたよ笑笑。

もう25年、いや、もっと前の話だ。
昔の話。



当時、毎朝、
校門でアコーディオンを弾きながら、
子ども達を迎えてくれていた素敵な先生が、
たまたま、担任で。

12月の通販雑誌にアコーディオンが
たまたま、掲載されていて、

途方に暮れて、気を落とし
たまたま、ソファーに寝そべって‥‥

今、思えば、いろいろなたまたまの偶然が交差して、
奇跡のようなことは起こったんだなぁと、しみじみ思う。

そして、
そんな奇跡のドラマが起こるのが
クリスマスなんだよね。ね。

めりーくりすます🎵
皆さんも
素敵な夜を

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