Takechkoff_Aki

さまざまな形をつなぎ合わせて、色を重ねていく作業が好きです。衣裳を作ったり、絵本を作っ…

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さまざまな形をつなぎ合わせて、色を重ねていく作業が好きです。衣裳を作ったり、絵本を作ったり、生地をデザインしたり、舞台セットを作ったり、イメージを形にする仕事の中で生きています。 https://takechakoff.com/

マガジン

  • 記憶のかたち

    忘れられない思い出、 忘れてしまっていた思い出、 いろいろな 記憶を いろいろな 形にかえて、しるします。

最近の記事

『くるみ割り人形 外伝』というプレゼント

「毎日でも観て欲しい‼️」と幾度となく言われた。 ふたりの娘たちが出演する劇なので、とてもとても楽しみにしていたのは、もちろんだった。でも、なんだかいつもと様子が違っていた。 上演スケジュールで日程は確認したくらいで詳しい内容は、分からないままゲネプロの会場へ向かった。 『くるみ割り人形外伝』 2023年夏、KAAT神奈川芸術劇場でご覧になった方も多いかと思う。 《内気な少女が、大好きなうさぎの人形とともにくり広げる一夜の大冒険‼︎》   少し早めに会場に着いた私は、チ

    • クリスマスの奇跡は偶然の欠片でできている

      街に、さまざまなイルミネーションが灯り、ショーウィンドウが赤と緑に彩られるこの時期になると思い出すことがある。 皆さま、こんにちは。 Aki といいます。 はじめましての方も、お馴染みの方も どうぞよろしくお願いいたします。 ーーーーー 今日は、クリスマスの🎄記憶をかたちに 長女は、当時、公立の小学校に通っていた。 2学期末も終わろうとしていた時期の二者面談の時、 …二者面談(今もあるのかしら?) 学校での様子を担任から聞かされ、子育ての悩みなどを相談するアレである。

      • 物語の入り口

        訪れたパペット工房には、誰もいなかった。ノックしてみたが、鍵の掛かったドアは開かなかった。外で鳴いている猫の声が聞こえるだけだった。 旅行へ行く前に、観光スポットのリストを上げて、ガイドをつけて回ったりすることが苦手な私。 イスタンブールに滞在していたその日も、WEBで、パペット工房を見つけ、ワクワクして、 [ワークショップもいつでも…』と書かれていたのをいいことに 連絡をしないで来てしまった。 宿のお姉さんに電話を掛けて貰えば良かった…。 工房は、数ヶ月に、他の町へ引っ越

        • 大好きな世界へ導いてくれた“きっかけ”

          こんにちは、造形作家で衣裳を制作していますAki です。 仕上がった作品を、言葉を繋いで、文章にしてみようと、始めたnote。 noteを始めたばかりの私は『予約投稿』というシステムがあることを先ほど知りました。(でもまだ設定できていないのでこんな時間に投稿) さて今日は、前回のnote 『長い長い4mの襟』 へたどり着く、少し前のお話です。 秋晴れの気持ちのいい日でした。 「ところで、Akiさんは、服飾はどこで学んだのですか?大学?専門学校?」 「いえ、学んだといえば

        『くるみ割り人形 外伝』というプレゼント

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        • 記憶のかたち
          1本

        記事

          長い長い、4mの襟

          こんにちは、造形作家で衣裳を制作していますAki です。 仕上がった作品を、言葉を繋いで、文章にしてみようと、始める宣言をしたnote。 まずは、こちら チャラン・ポ・ランタン『たがいの鍵穴』(2012年)CDジャケットのための衣裳に使用の襞襟(ひだえり)です。 エリザベス1世の肖像画でお馴染みの襞襟_ひだえり(ラフカラー)です。 (ラフカラー;16世紀半ば~17世紀前半のヨーロッパ、王貴族や富裕な市民の間で大流行した襟) 台襟部分はシーチング、襟はホースヘアーを使用

          長い長い、4mの襟

          はじめることに しました!

          初衣装展が開催されてから、もうじき1年が経とうとしています。 展示を機に、これまで撮りためた衣裳の写真を整理したり、素材を記録したり、 作品と向き合うと、不思議な感覚につつまれます。 巣立った子どもとの思い出ばなしが弾み、 遠くに流れていった時を たぐり寄せているようでもあり、 そうかと思えば 新たな作品のアイデアが湧く予感に ワクワクしてみたり。 そんな気持ちを誰かに話すように、少しずつ このnoteに綴りたいと思います。 衣裳を作ったり、絵本を作ったり、生地をデザ

          はじめることに しました!