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【いとへんの旅】福岡・久留米絣の伝統工芸にメタバースな未来を夢みた話

思いがけず福岡に行くことになったのは今年10月のこと。

その旅の経緯は別の記事でまたお話するとして、福岡に行くならどうしても行っておきたかったのが「久留米絣」の工房です。日本全国の布や服をめぐる「いとへんの旅」をしているわたしは、久留米絣にずっと興味を持っていたのです。

かすりとは、織物のひとつで、文様の端がかすれたという外観からきた名称です。なかでも久留米絣は、日本の伝統的工芸品として特に有名です。

広島・岡山の備後絣、愛媛の伊予絣と並んで「日本三大絣」に数えられる久留米絣は、1957年には国重要無形文化財に認定されました。

エン ニチ より

久留米絣について
https://kurumekasuri.jp/about/

今回の旅で訪れたのは、八女市にある1948年創業の下川織物さん。

ここで工場を見学させていただき、三代目の下川強臓さんにとっても面白いお話を伺うことができました。

「伝統工芸」という垣根を超えて、さまざまな挑戦をおこなっておられる下川さん。海外、未来、そしてメタバースなどにもつながる壮大な夢をお聞きしていると、日本の伝統工芸がどんどん面白くなっていきそうな予感がして、とってもワクワクしたのでした。

それではさっそく、【いとへんの旅】久留米絣編のはじまりです。


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ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。 日本各地の布をめぐる「いとへんの旅」を、大学院の研究としてすることになりました! 研究にはお金がかかります💦いただいたサポートはありがたく、研究の旅の費用に使わせていただきます!