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読書感想文㉙

 乃木坂46高山一実さんの『トラぺジウム』を読みました。2018年に発行された時から読もう読もうと思っていたので、やっと読むことができました。

 久しぶりに小説を読んでみるとめちゃめちゃ面白かったので、これからは今まで読んでこなかった様々なジャンルにも手を出してみようと思います。

 この小説を選んだ理由は、乃木坂46のメンバーである高山一実さんが書いたものであるからです。
 アイドル(乃木坂46)の高山さんのことは素直に尊敬していますが、正直なところ小説家の高山さんのことはナメてました。
 ここまで面白く、惹きつけられる本だとは思っていませんでした。
 高山さん、ごめんなさい(笑)

 ひとが、小説家になる瞬間を見たことがあるか?

 ないならば、本書を読めばいい。

 ☝は解説を書いた吉田大助さんの言葉です。

 「乃木坂46の高山一実」「小説家、高山一実」になった瞬間を見ることができました。厳密に言うと、高山さんが小説家になったのは、2016年(高山さんが初めて小説を実作)なので、僕が読み終えた今この瞬間(2021年)とは遠く離れています。
 ただこの本には「高山さんが小説家になる瞬間」が詰まっているような気がします。

 『トラぺジウム』というアイドルを目指す女の子の10年間を描いた青春小説の中に、現役トップアイドルである高山一実さんの実体験が組み込まれているのかはわかりません。
 実際の体験や気持ちを基に描いたのかもしれないし、主人公「東ゆう」は高山さん自身とは似ても似つかない想像上の人物なのかもしれません。

 僕の個人的な意見としては、高山さんが「モーニング娘。9期生オーディション」を受けたことや、乃木坂46のオーディションで山口百恵さんの「夢先案内人」を歌ったことから、アイドルに憧れ、アイドルを目指す「東ゆう」に自身の姿を重ねていたのではないかと思います。

 これからは「乃木坂46の高山一実」さんだけではなく「小説家の高山一実」さんも応援していきます。

 読んでいただきありがとうございました。

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