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エンジニアリングマネージャーのすすめ1〜人との向き合い方〜


はじめに

自分の肌間隔として「マネージャーになりたい」というエンジニアが少ないと思っています。
その理由の一つとして、エンジニアリングマネージャーとは何者なのか不明で、解像度が低いからではないか。であれば、もっと知ってもらおう!ということで、エンジニアリングマネージャーのすすめとして、連載(全7回を予定)していこうと思います。

今回は第1弾「人との向き合い方」です。

エンジニアリングマネージャーに必要なスキル

エンジニアリングマネージャーに必要なスキル。
それはエンジニアリングが出来ている人ならすでに持っているものです。

エンジニアからマネージャーになるときに、ジョブチェンジになると考える人も多いですが、私はエンジニアの専門性の一つとしてマネージャーがあると考えています。
そもそもエンジニアリングとは何か?

エンジアリングとは「曖昧さ」を減らし「具体性・明確さ」を増やす行為である

エンジニアリング組織論への招待

マネージャーの役割は、このエンジニアリングの対象が「事」から「人・組織」に変わることだと考えています。

人との向き合い方

人に向き合うとは具体的にどういうことか。
例えば、

「先週末、釣りに行ってきました。」

と聞いた時、あなたはどんな質問をしますか?

A.「どこに行ってきたんですか?」
B.「何を釣ったんですか?」
C.「いっぱい釣れました?」

といった質問をする人が多いと思います。このABCの質問は釣りをしたという「事」に対する質問なんですよね。
では、次の質問はどうでしょう。

D.「楽しめましたか?」
E.「釣り好きなんですか?」
F.「小さい頃から釣りやっていたのですか?」

DEFは釣りをした人がどう感じたか、何を思って釣りをしていたのかを聞く質問です。

結果的に引き出せる情報は同じになるかも知れませんが、聞かれた相手が受ける印象は違ってきます。こういう人に対する質問を続けていると、相手はなんとなく話しやすいと思ってくれるようになります。(このなんとなくという感覚が重要になったりします)
結果として、質問の仕方をほんの少し変えるだけでも人に向き合うことにつながります。

まとめ

エンジニアリングとは不確実なものを一つ一つ取り除き明確にしていく行為です。また、他人の心はコントロールし難いもの=不確実な要素になります。かつ、同じ人はいません。
なので、人や組織に対するエンジニアリングは難易度が高いです。でも、それが面白い。まずはその不確実な人の心を知ることからエンジニアリングマネジメントを始めてみませんか。

この記事が少しでもマネージャーって面白そうと思えるきっかけになれば嬉しいです。

次回予告
エンジニアリングマネージャーのすすめ2
〜1on1の使い方〜

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