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一流の下衆と二流の下衆-AKB48選抜総選挙とSMAPの謝罪-

ゲスニックマガジンの西条です!
ゲス問いいですか?

NHKでオンエアされている「LIFE!」でココリコ田中さんが演じてらっしゃるこのコントがボクは大好きです。
あそこまで下衆な質問を投げかける記者をボクは知りません(笑)
かえって気持ちが良いくらいです。

未見の方はぜひご覧頂きたいと思います。
NHKオンデマンドでは配信されてないみたいですが、夜中にセレクションを放送してることがあります。

「スキャンダルを金に替えられない奴は二流」とは、あん時の匂い…いや…アントニオ猪木さんの言葉です。

今回ジャニーズ事務所はスキャンダルを金に替えられたのでしょうか?



change.orgの署名に関して、「おっぱい募金の廃止」についてはやめてくださいませんか?と提案したことがありますが、基本的にchange.orgの大前提であるネット署名活動については、なんの反対もしていませんし基本的に賛同していることは予め書いておきます。

今回メリー喜多川さんの「解任署名」が突然終了しました。
ジャニーズ側の圧力ではないか?との声もありますが、ボクはそうは考えていません。
ジャニーズ事務所がchange.orgに圧力をかける理由がないからです。
株式を公開していないジャニーズ事務所は、人事についてどんな署名が集まろうと無視すればいいのですから。


ジャニーズ事務所の中でのSMAPの立場をこれ以上悪くしたくないというファンの一群がいて、その人達が主催者に「やめてください」と申し出たからだと考えています。

おそらくけっこうキツイ圧力で。


ボクは前にも書いたとおり今回の謝罪会見をとても気持ち悪く感じていますし怒っていますが、そういう「タレントさんの立場を悪くしたくない」というファン心理も同時に理解するのです。


それはAKB48選抜総選挙に数回参加した経験からそう思うのです。


ボクが元AKB48 の秋元才加ちゃんを応援していることは何回も書いていますが、この頃は毎日とは言わないまでもドラマや情報番組、バラエティ番組や大きな舞台に当たり前のように出ている彼女の選抜総選挙の順位をご存知でしょうか?

第一回(2009年)12位(1,599票)
第二回(2010年)17位(8,049票)
第三回(2011年)17位(17,154票)
第四回(2012年)20位(19,121票)
*参考資料エケペディア秋元才加より

2013年の8月28日に卒業されたので第五回目は不参加でしたが、例年の得票数と伸び率からすれば25位〜28位くらいが予想されました。

投票権はCDだけではなくモバイルサイトやファンクラブ会員枠などもあって一概にはいえませんが、平均的に一票600円前後とされています。
CDに付属しているシリアルナンバーが、ヤフオクで取引される平均値が500円〜800円の間なのです。(値は締め切り前後は激しく変動します)

第一回目ボクはCDを一枚だけ買って投票しました。
こんなバカな話はないと思ったからです。

あからさまなCDを売るためのキャンペーンですし、そもそもAKB48内でつけられた順位など世間では通用しないものだからです。
それに秋元才加ちゃんは、まだ選抜に入っていましたから、ボクなんかが投票なんかしなくても選抜には入ると思っていました。。


第二回目からは少し様相が変わり始めました。4期5期と新しいメンバーも増え、だんだんと可愛いタイプの年少の子が推されるようになり、楽曲にも変化が生じ、大人っぽい才加ちゃんはだんだんと選抜に入らなくなってきたからです。

劇場公演やライブでは誰よりも大きなダンスで目だっているし、笑わせるところは笑わせるし、ちゃんと結果は出しているのに選抜に入らない。そうなってくるとだんだんAKB48の中で「要らない子扱い」されてしまうのではないか?という不安が大きくなってきますし、運営は一体どこを観てるんだという不満も募っていきます。

握手会で「頑張ってね」と声をかけるのですが、選抜総選挙で本人ができることは少ないのです。むしろ一年の総決算といってもいい。
でもメディア選抜に選ばれなければそのチャンスは自ずと減る…

おまけに総合プロデューサーである秋元康氏に「秋元才加はこれからのAKB48の構想から外れてる」とまで言われたのです。


だからたとえ方針には反対でもファンはちゃんと見ているんだ!ということを、総選挙で示さなければ…と考えようになるのです。

もちろん才加ちゃんのファンは40代50代もいますから、そういうお祭に見せかけた作為には加担したくないという人もいれば、財力にモノを言わせて大量に投票する人もいました。

いずれにしてもファンは、そういうジレンマに悩まされるのです。

これをボクは当時こっそり「人質システム」と名前をつけていました。

生誕祭実行委員長だった年やmixiのファンコミュニティの管理人であったりしたことで、なんとなく選挙対策委員長のような役割も担っていたりして「総選挙の順位は、卒業したら関係ないんだよ」とは公言していましたが、「協力したい」と申し出る人を無下に断るわけにもいきません。


だから、何処そこに投票権付きのCDが残っているとか、オークションで安い投票券があれば自分で買ったり、twitterで情報を共有したりしていました。

彼女が卒業を発表し総選挙には出ないと決まった時は安堵感がありました。
同時に祭が終わったような寂しさもありました。
熱狂から去る時というのは、寂しいものです。


しかしもう彼女はAKB48というグループの人質ではなくなりました。
所属事務所は、名前こそ変わりましたがAKB48グループとの関係は密接です。

それだけにAKB48ファン時代を共に過ごしてきたファンが何を望んでいるか分かっていますし、ファンとの対話窓口は常に開かれていて、ボクが感じている限りファンとタレントさんをつなぐ所属事務所との三角関係は良好ですから、いまのところ今回のSMAP騒動のようなことはないでしょう。



しかし芸能事務所とタレントさんが不和になると、どうしてこういうヒドイことが起こるようになるのでしょう?

そのことで参考になりそうなのが、田中陽子さんの一件です。

アイドル伝説えり子』から始まった、アイドルの売り出しを、一年間かけて放送されるアニメとタイアップするというシリーズの第二弾『アイドル天使ようこそようこ』の主演田中陽子さんです。ED前に始まる「よっきゅんコーナー」という力ない掛け声から始まるコーナーが印象的でした。


ちなみに第一弾は田村英里子さんで、歌パートは田村英里子さんで声優はクレヨンしんちゃんでお馴染みの矢島晶子さんでした。
ようこそようこの場合も同じで、声優はかないみかさんでした。

しかしホリプロスカウトキャラバンで優勝し華々しくデビューした田中陽子さんは、アニメ終了後しばらくしてなんとなく芸能界からフェードアウトしていきました。
そしてボクの耳に届いたのは「素行不良で解雇」というものでした。


ボクもそれをなんとなく信じていましたが、最近になって同じアイドルであった宍戸留美さんのインタビューによって驚愕の事実が告げられたのです。

それがこちらになります。ものすごく面白いので未読の方はぜひご一読を↓

「いろんな伝説が出てきて、おもしろいよね(笑)」【田中陽子】今、あの“1年半”のすべてを語る!?

要約するとある日打ち合わせと違う現場に行かされ、事務所との信頼関係が壊れ、そのまま連絡をとらなくなったというだけのことでした。マネージャーにも遅刻の一端があったなど様々な衝撃的な事実のオンパレードです。

「素行不良」の様々な伝説は、こうやって生まれた…いや…なんということでしょう…


実際のことは、こうやってある程度ピリオドが打たれてみないとからないものなのです。



タレントさんにそっぽを向かれた事務所は、噂を打ち消す義理もなく復帰の妨げになればいいやくらいに思って放って置いたのかもしれませんし、5年契約だったはずなのに一年半でフェードアウトした田中陽子さんに賠償請求することもなく、もういいや育てた恩も忘れやがってとプンプンだったのかもしれません。


しかしその原因を作ったのは、どうも「打ち合わせとは違う現場」を作ってしまった事務所側にあるようです。ある種のだまし討ちです。

だから事務所は何も言わなかったのだと推測されます。


このように様々な例を見ても、今回のSMAP騒動は過去に例を見ない衝撃的な「生放送で事務所に謝罪」というファン不在の決定をもたらしたのでした。


今回のSMAP騒動での見せたジャニーズ事務所の対応は、一流の下衆のそれか、二流の下衆のそれか…
これもしばらく時が経ってみないとわからないでしょう。

ボクは二流の下衆なので、一流の下衆って本当に凄いと感心します。

ゲスニックマガジンの西条さんに切り込んでもらいたい、と切に願います。

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