私はあなたを愛しています
そのような言葉を、私が吐くことは、もう家族以外にはあり得ないだろう。
私は案外惜しげもなく「愛している」という言葉を使い、暮らしてきた。
実の父親にも言ったことがある。
なぜかといえば、みなみ先生の安楽な死は、父のお金によって支えられていたからで、それ故に私は、私の父にありがとうございます、という言葉以上の感謝を伝えるには、それしか相応しくないとおもったからであり、またそこまでの人生についても同様であったから、まるでアメリカ人やイギリス人がするように「愛しています」と伝えたの