タケダケント

ホラー小説からエロ漫画まで相方のみなみ先生とで二人三脚でやってきました。『怪ほどき屋』南澤 径として1〜3巻角川ホラー文庫より発売中。2017年11月30日に、みなみ先生が乳がんで逝去したことで、これからは一人で……と分かってはいるものの、ロスから立ち直れないまま。。

痴漢に安全ピン

ボクは先立たれた妻から、許可なく他人の体に触れてはいけないと、常日頃から厳しく言われていたし、全くそう思っているので、男女問わず同性であろうとも、他人の体に勝手に触れるのはダメだと思っている。だから痴漢など以ての外である。

この頃Twitterでは痴漢の手を安全ピンで刺して何が悪いと言っている人がいるのを見かけた。割と古くから伝わる方法ではあるが、実際に行われているのかどうかといえば、些か懐疑的

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我々の教科書にも日本が戦争を始めた理由が載っていない

第一次世界大戦の講和であるベルサイユ条約のために、当時のアメリカ大統領であったウィルソンが14ヶ条の平和への道を示している。その第5条に「植民地問題の公正な措置」がある。これは何を意味するかというと、民族自決の自由を認めるということだ。
これは植民地や併合などで、強制的に他国他民族を縛るのではなく、彼ら自らの意志に基づいて、その帰属や政治組織、政治的運命を決定し、他民族や他国家の干渉を認めないとす

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がんになったらどうしよう

ボクの妻であったみなみ先生は、乳がんで他界した。
それから約一年と四ヶ月経ち、友人のご家族や近しい人達ががんで亡くなったり、ボクから見てがんではないか?と疑わしい人に検査を勧めたりと、ボクの人生からがんは切り離せないものになってしまった。

がんになったらどうしよう?と、誰しも心配だし怖いはずだ。ボクもそう思っていた。

でもちょっと待って。

本当に怖いのは、がんなの?
死ぬことじゃなく?
もっ

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会ったことがない女

その女の名前は知っている。
住所も諳んじることができる。
会ったことはないし、多分会うこともないだろう。

だが、その名前を見たらどうすべきかは教わっている。答えは「弾く」だ。

残酷なようだが仕方がない。そう決まっているのだ。平日ならそんなことをしなくてもいいが、週末や祝祭日はそうしろと上から言われているのだ。

これも仕事のうちだ。

そういう女は、忘れることができない。

それにしても今日は

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アリとキリギリスとクロネコ

父は勤勉な勤務医であった。
それにひきかえ次男坊のボクは収入に波がありすぎるフリーランスである。

作家は本や作品の売れ方で当然収入は増減はするのだけど、それだけではない。大手の出版社だと、本が出たその月もしくは翌月の前半に原稿料なり印税が振り込まれたりする。
しかし中小になると、月末締めの翌月払いだったり翌々月払いだったりもするし、スマホ配信のダウンロード印税となると、振り込まれてみないと額が分

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