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『あのこは貴族』

映画『あのこは貴族』を観た。

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まず、感想の第一声が「とっても良かった...」で、作品の世界がしばらく自分の中に残り続けていた。

最初感想をTwitterでつぶやこうと思ったけど、私は映画観る時あまり情報入れていくのは好きじゃないので、ちょっとだけどnoteにした。

(*このあとネタバレあります)

まず、水原希子さんと門脇麦さん、どっちが「貴族」だか知らずに行ったので、私が思っていたキャスティングと違ったのが新鮮だったのと、

なんとなく、「違う階層(セカイ)を生きている」女子たちのバチバチを想像していたら、全然違って、まったく対立構造になっていなくて、むしろふたりが「同志」として描かれているのが嬉しかった。

美紀も、華子も、それぞれ息苦しさを感じながらも、自分の道を見つけ、生きていく。

私自身は美紀ほど田舎でなく、華子ほど超都会のハイソ育ちでもない、ふたりから見ればとても中途半端な環境で生まれ育ったものの、両方の気持ちがとてもよくわかった。親との関係や自分の選んだ道を選択する部分、年齢を重ねていくにつれ「本当にこれでいいの?」と思うのは、誰もが通る道だ。

また、ふたりをつなげるキーパーソン、青木幸一郎(高良健吾さん)もまた、そのひとりだということ。

自分の生まれた環境はもちろん、既存の価値観や将来観に疑問を持つことは、自然なことだし、抗ったからといって、罪悪感を持つ必要なんて全然なくて、自分の選んだ道に胸を張ってすすめばいい。それを忘れないようにしていきたい。

心に沁みた映画でした。




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