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本当は100回記念! 銀座ソーシャル映画祭の話 第一回:「市民上映会」

2020年3月末には100回目を開催…するはずだった、銀座ソーシャル映画祭。
主宰者の西村 修さんと、ひょんなことから知り合ったメクジラー成田とソーシャル1年生いきが色々会話するうちに始まったのが、この竹紙新聞です。

マガジンの紹介を読んでいただいている方もいるとは思いますが、竹紙新聞の方針として、「自ら考えて行動する人を増やすためにできることをコンテンツ化する」ことを目指し、あれこれコンテンツを考えているんですが、よくよく考えて見たら、ものすごくわかりやすい事例が目の前にいるではないですか!
きけば、なんだか興味深い話がそこかしこに。こういうナマな話こそ、これからソーシャルな活動を始めてみたいという人たちの参考になるんじゃないかと思って、まとめてもらった原稿をもとにつっこんでみようと思います。

これから10回に分けて、西村さんが始めた市民上映会「銀座ソーシャル映画祭」について、いろいろと聞いてみようと思います。
まずは西村さんの振り返りから。

銀座ソーシャル映画祭は、銀座を拠点に開催する、誰でも参加できるドキュメンタリー映画の市民上映会です。映画館や専用の会場ではなく、会社にあるようなスクリーンとプロジェクターとスピーカーを引っ張り出しての上映です。上映後には、招いたゲストから作品テーマに通じる話を聞いたり、参加者同士で感想を共有することで、社会派映画のモヤモヤをちょっと解消します。そここそが、劇場鑑賞とは違う、市民上映会の良いところです。
2013年8月から始めた活動です。紆余曲折、試行錯誤を繰り返し、不定期ながら月1回程度で意地で続け、すでに約100回の開催を誇る実は市民上映会の老舗です。
知る人ぞ知るソーシャルグッドアクションな銀座ソーシャル映画祭ですが、次回からはその軌跡を、正直者の主宰者が包み隠さずお話します。

ソーシャル1年生いき:そもそもですね、「市民上映会」というものに馴染みがない人も多いのでは…というか、僕もよくは知らなかったのですが、結構あるものなんですか?

西村さん:そうね、そもそも…

メクジラー成田:市民ケーン。

西村さん・1年生:?

メクジラー:最初さぁ、小市民ケーンかと思っちゃったんだけど(笑)。なんか市民上映会とかって聴くとさぁ、上から目線に聴こえるのかしら?

1年生:?

西村さん:あーー、、、。なんかあれじゃない、意識高い系に聴こえるんじゃない?

メクジラー:そう、そういう風にも感じたし…。なんかさ、わたし、このまま小市民なんだなって感じた(笑)

1年生:…はあ。

メクジラー:笑)わかるかな、、、子供の頃って、もっと自分が「何者」かになるかもしれないなんて、勝手に思っていて。その「何者」っていうのが今でいうユーチューバーとかそういんじゃないんだけど。

1年生:もう少し立派になるかと思っていた、とかそういうこと?

メクジラー:なんか、そういうこと。例えばさ、プラスチックゼロ生活を目指そうとするじゃないですか。だけどさ、生活のコストを考えるとプラスチックのほうが安いわけですよ。いいことしたいけど、そんなプラスチック代替品みたいな高いものなんて買ってられないよ、っていう人っていると思うんですよね。

1年生:そりゃまあ、わかりますよ。むかしからことわざでいうじゃないですか。えー、、、思い出せない(「衣食足りて礼節を知る」が出てこない)けど、最低限の生活が保たれていないと、周りの人にたいして気を配るなんてできないって話、あるじゃないですか。自分の生活の基盤が揺らいでいる時にそんなことまで考えられないよ、っていうのはあると思うんですよね。

西村さん:ちょっと待って(笑)
それはそうなんだけど、その前にまずさ、「市民上映会」っていう言葉を使っている意味をちゃんと話しておきたいんだけど。
僕の想いはさ、、、「劇場での立派な上映じゃなくって、手作りの上映会ですよ」っていう感じを伝えたいとおもったのね。確かにね、意識の高い人たちが集まるかもしれないんだけど、それよりは「誰でも参加できる、垣根の低い上映会」っていうイメージでいたんだけど。
でもね、いまの話を聞いて、少しお高くとまっているように感じるのかなって気づいて、なるほどなって思った。でもね、来てくれている人たちを見ているからわかるんだけど、志の高い人たちなんだよね。

メクジラー:ほんとはね、「市民上映会」って聞いて、私が思いのほか立派な市民じゃなかったな、ってことしか想像しなかったんですけど(笑)

1年生:笑)なんというか、、、「市民上映会」って聞くと、なにかソーシャルな価値観が共有できるコミュニティーなんだろうな、っていうのは外から見ていてわかるんですけど、(興味はあるけど)ここに自分が参加できるかどうかっていうのはちょっとわからない。…というか、よっぽどのきっかけがないと、なんか参加しにくいかもっていう感じはありますね。

西村さん:なるほどね。僕はね、(銀座ソーシャル映画祭を)あんまり大きくしたいっていう意識はないのね。イベントとして大きくなってくると、そこに参加していますっていうことが、目的になっちゃうんじゃないかって思っているわけ。「わたしはこんなイベントに参加しています」って言うのがメインみたいな。それはすごく嫌なわけ。
だからね、(体裁は)わざとだらしがない感じ、キチンとしすぎないようにしているのも、そのせいなわけ。それよりは10人でもいいので、来て、考えて、行動してくれる人が3人でもいるほうがいいかなって。100人集まっても、誰もなにもしないイベントっていうんじゃやりたくないと思っていて。だから、そういうのと一緒に見えちゃうと嫌だなって思って…。

メクジラー:だからさ、名前変えたらいいのかも。「意識低い系コミュニティ」とかさ(笑)

西村さん・1年生:笑

西村さん:あとね、もう一ついい?
「市民上映会」っていいかたはね、もともと映画の配給をしてくれているユナイテッドピープルが使っていたんだよね。その感じがいいなとおもったから使ってるんだけどね。でも、伝わってないところもあるんだな、っていうのは話してなんかわかった(苦笑)

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とまあ…ちょっと脱線気味ではありましたが、今回は、銀座ソーシャル映画祭が考える「市民上映会」についてきいてみました。次回は、「会社員 西村 修」がいよいよ行動を起こします。おたのしみにー!

銀座ソーシャル映画祭 https://www.facebook.com/ginzasocialfilmfestival

ユナイテッドピープル https://unitedpeople.jp/


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