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エッセイ/ひざこぞうムラサキ

やってしまった。またひざこぞうだ。

常日頃から不注意な私は、よく身体のどこかを何かにぶつける。
一番多いのはひざこぞう。

家で、職場で。急いで立ち上がったときには高確率で机の足やら棚の縁やらにぶつけてしまう。急いでいるものだからそのままになり、お風呂で自分の足をまじまじと見た際に、思ったよりもおおごとだったのだと知るのだ。
そんな足にストッキングを履いた日には、歩きながら『私は不注意な人です!』の自己紹介をしているようなもので、少々恥ずかしい気持ちになる。

ひざこぞうの紫。毎年夏になると、ここに虫さされの赤もプラスされる。
私の足はあっというまに、不本意な絵の具パレットになってしまう。

『人は見た目が9割』なんてタイトルの本もあった気がする。その著者にとって、一体ひざこぞうは何割なんだろう。
私の予想では、『人はひざこぞうが1割』。せいぜい1割であってほしい。

やあやあどうも、初めまして。私はすぐに体をどこかにぶつけます。どうも足元をよく見ていないようです。
見ての通り不注意ですが、痛がりつつも、なんとか懸命に生きております。
こんな私ですが、仲良くしていただけると幸いです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

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