竹美映画評66 父親たちの変異世界『ザ・ヴォイド 変異世界』("The Void"、2017年、カナダ)
前々から好き好き言っていたわりには本作のどういうところが好きなのか、長らく分からなかった。最初に観たのが英語字幕付き英語音声だったので、やっぱりどうしてもね、キーとなる設定を見落としたり聞き逃してしまったのだろう。他の人の感想を読むと、ふむふむと思うところがたくさんあり、それによって肉付けされたところが大きい。
ストーリーは、何とも言えず中二病的でもあり、男性(父親)ならではの病み方も感じられて興味深い。
警官ダニエルは田舎道に飛び出してきた若造を保護し、近くの病院に運び