見出し画像

婚活や転職に使える「セールス・ファネル」の考え方

 みなさん、いかがお過ごしでしょうか?

 「もっと給料上がらないかなぁ」「もっと良いパートナーに巡り会えないかなぁ」などと日々思いを巡らせていらっしゃるかもしれません。給料を上げるためには転職を、良いパートナーに巡り合うためには婚活をする必要があります。そんな、転職は婚活に利用できるセールス・ファネルについて今回は解説します。

セールス・ファネルとは?

 セールス・ファネルの考え方は、もともと営業活動での考え方です。色々な考え方はあるかもしれませんが、私が馴染みがあるのは次の階層構造です。

セールス・ファネルの階層構造

 まず、一番上の階層には Contact (コンタクト、接触) が来ます。顧客に物を販売するには、顧客の情報が必要なわけですね。その次に、商品やサービスに関心を持ってくれる顧客が Lead (リード、候補) となります。その中から、より確度が高い顧客が Opportunity (オポチュニティ、機会) となり、最終的に Purchase (パーチェス、購買) に至ります。
 ポイントはファネル状の階層構造です。上の層ほど数が多く、下の層ほど確度が高い構造となっています。

 接触した人が全て商品やサービスを買うわけでなく、その中から興味を持ってくれた顧客を見つけて、ケアすることにより案件の確度を高めていく必要があります。このプロセスを Nurturing (ナーチャリング、育成)と言います。 昨今は、このような営業活動は CRM (Customer Relation Management) を用いて行われます。Sales Force などもその一例です。

 商品やサービスを販売するためには、顧客との接点を増やして、案件を Nurturing する必要があるということです。ただ待っているだけでは、いつまで経っても、なかなか商品やサービスは売れないということですね。 

転職や婚活への応用

 商品やサービスを販売する場合は、セールス・ファネルを活用して体系的に営業活動を行います。しかしながら、自分のことになると、なかなか体系的に動くという考え方があまり無いように思います。転職や婚活の場合、販売するのは自分自身となります。


 転職活動の場合もファネルで整理することができます。転職活動のファネルを下図で示します。

転職活動への応用事例

転職活動のファネル

 内定を得るためには、書類審査、一次面接、二次面接を突破する必要があります。それぞれの過程で絞り込みがされていくので、それなりの数の書類審査をしない限りは内定にたどり着きません。
 ちなみに、私の前回の転職では、書類を送ったのが約50社、その内一次面接にたどり着いたのが約20社、二次面接は約10社、内定を勝ち得たのが2社ということになりました。一番ギャップが大きかったのが二次面接からの内定で、1/5という確率になります。
 転職については、ただ待っているだけでは内定を勝ち取ることは難しいです。私の場合は、散々努力して、内定を勝ち得る可能性が4%ということです。

婚活への応用事例

 私は既婚者なので、しばらく婚活はしていないのですが、もし婚活・ファネルを作るとしたら下図となります。

婚活のファネル

 必ずしもアプリである必要はないかもしれませんが、まずは相手とコンタクトします。そして、条件がマッチした方とデートします。しばらく何回かデートを重ねて、親への紹介して最終的に結婚へたどり着く感じだと思います。要するに、婚活も体系的にやれば営業活動と一緒で、自分を販売する行為だということです。

まとめ

 自分の人生のライフイベンドである転職活動、婚活などはついつい自分の思いが先行しがちです。しかし、セールス・ファネルを応用して体系的に実施すれば、自分が今どのステップにいて、どの活動に力を入れるべきなのかが客観的に判断できます。
 何事も待っているだけではダメで、見込みの相手に対してコンタクトし、そして案件を進捗させる活動が必要があるということです。セールス・ファネルの考え方は他にも応用可能だと思うので、うまく利用して人生の糧として頂ければ幸いです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?