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『あん』を観た話

樹木希林さんが出ている映画、「あん」を観ました。


以下あらすじです。

どら焼き屋の店長をしている中年男性の元に、「ここで働きたい」という、おばあさんが訪ねてきます。店長は、おばあさんの作るあんこの味に感心し、彼女を雇うことに決めます。おばあさんの作るあんこは、たちまち評判になり、どら焼き屋は行列ができる人気店に。しかし、おばあさんがハンセン病患者だという噂が広まり、、、


以下、ネタバレ含む感想です。

おばあさん(徳江さん)に出会ってから、別れるまでの季節の流れが、繊細で暖かく感じられて、涙が出ました。

店長さんは、差別という大きな社会問題に直面して、苦しんでいたのですが、最終的には、自分の望む生き方を歩んでいきます。

徳江さんも、きっと生きていて苦しいこと、悔しいことがたくさんあったのだと思いますが、それすらも全て包み込むような優しさと朗らかさで、乗り越えてきたんだろうなぁと感じました。
むしろ、苦しいことがあったからこそ、徳江さんは自分を守るために、そういうふうに振る舞っていたのかも、とも思います。

みんな、普通に暮らしてるようで、実は何かと戦っていて、そんなふうにして人生進んでいってるんじゃないかな、と気付きました。

目標や信念を持って、まっとうに生きていきたいなと思いました。

生きていて、辛いことがあると、「自分は何のために生まれたんだ?」的な疑問が湧き上がることもあると思いますが、そんな時でも、目標があったり、正しいと信じることがあったりすれば、生きる意味もいつか見つかるんじゃないかなと、思えました。

樹木希林さんのお孫さんが、不思議な存在感を放っているのが印象的でした🌷

ハンセン病や差別など、強いテーマがありながらも、観終わった後は、なんだかほっとする作品でした。

おすすめです。


追記

病気を扱った映画ということもあって、コロナの時期の今、ぜひ観てみてほしい映画です。今の私たちと重なる部分も多いと思います。

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