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Ulanziのカメラ用新型ヒートシンク/冷却ファンが秀逸すぎる件。2024年2月。


結論。熱停止に悩まされている方へ

Ulanziのカメラヒートシンク/冷却ファンですが、吸盤式の「旧型」ではなく、「新型」を買いましょう!ストレス激減します。

どういったことに私が悩んでいたのか、新旧モデル比較も踏まえて話していきます。

上が新型。突っ張り棒のようにバネの力で固定する。
下が旧型。吸盤を使って固定する。

(1)長回し撮影の懸念点・・・「熱停止」

一眼レフやミラーレスカメラなどを使って動画撮影をする場合、ストレスの一つの原因が「熱停止」ですよね?
もともと、スチル撮影機が動画機能を追加したと考えると、長時間のいわゆる「長回し」といわれる動画撮影にミラーレス機が適しているとは言えません。

動画撮影の専門機であれば、ファンが内蔵していて長回しも可能となっています。

SONY FX30 溝のような部分があるが、これが排熱溝になっている

私は普段はSONYのミラーレス機を使っています。
スチルは主にα7Ⅳ、動画はFX30を使うことが多いです。

私は、いわゆる「eラーニング」と呼ばれるオンライン講座(大学の授業などを動画で配信する)の制作に関わっているので、大抵は講義を「長回し」で撮影しています。

その時に、頼りになるのはFX30です。これまでかなり使ってきたものの、一度も熱停止することはなく、信頼度・安心感は非常に高いです。

一方、α7Ⅳは何度か熱停止したことがあります。
オンライン会議が長引いた時や、クライアント先での長回しの時です。

基本的には、私の業務では、先生お一人の講義を撮影しているので、その時には、「ちょっと前からやり直してください」で終わります。その点で、頻繁でなければ問題はありません。
が・・・リアルに開催される「講演会」などではやはり熱停止は怖い。コンサートの撮影などでは、もっとですね。

(2)だったら「ファンをつけたらいいじゃない?」

ってことで、ずっとあの手・この手を使ってきました。

以前は、休憩はドライヤーで強風冷風を当てて冷ましたり、PC用のファンを持参したり。でも、運用は好ましくない。やはり「長回し」を気軽にしたいというのが本音。運用が面倒になればストレスが減ったことにはならない。

α7Ⅳにファンが付いたら買い替えるのになあ・・・と密かに思っていました。

そんな時、妻に「ファンをつけたらいいんじゃない?」と言われ。。。さすが、高専出身者。「無ければ作れ」の精神か。

でも幸いにも、2023年にUlanziから、カメラ用外付けヒートシンク/冷却ファンが発売されたので早速初期ロットで購入してみた。

(3)救世主になるはずだったUlanzi冷却ファン。でも欠点が。

発売当初に買ってみました。1台1999円!2台購入。色はシルバーにしました。

カメラ本体に、シールを貼り、冷却ファンの吸盤で貼り付ける仕様。
手軽で運用ストレスがなくなりそう!

カメラ本体に貼っている黒いシートが、吸盤を貼り付けやすくするシール。
装着したところ

ところが・・・この吸盤、しばらくすると取れるんですよ。ズレるというか。しかも数分で。

ちょうど、よく参考にしているYouTuberの方もそれを話題にされていました。

冷却ファン対応策は、「マスキングテープでとめる」ということでした。確かにそれくらいしかないかな・・・と思い、私もその運用をすることにしました。(マスキングテープを忘れると大変なことに。)

でも、それでも吸盤がしばらくするとずれてくるので、結局マスキングテープだけで支えていることに。

そんな中、仕事中にアクシデントが起こりました。某大学で教授の授業を撮影中、マスキングテープまで剥がれて、床に「カツーン!」と冷却ファンが落下。。当然、撮影中断です。

・冷却ファン自体がファンの回転で揺れるので、テープが緩む

・長回し撮影だと、冷却ファンも同時に充電するためにケーブルに挿すので、負荷が掛かる

というのが原因かと思います。

(4)SONY α6700の熱停止問題

2024年になってから、α6700を買いました。今まで、小回りが効くので、省スペースの撮影の場合にはZV-e10も使っていたのですが、これとの交換です。

そこでふと、「α6700の熱問題はどうなんだろう?」と考えて、さまざまなYouTube動画を見たりして、「α6700って意外と熱に弱いのではないか」と思い始めました。

そこで、同じ4Kの撮影環境で、ZV-e10とα6700で、実験してみたいのです。真横に並べて同時に撮影ボタンを押す。

すると、あろうことか・・・ZV-e10は90分ほど経っても撮影を続けているのに、α6700は45分ほどで熱停止。

ちなみに、SDカードも同じにして、電源で停止しないようにどちらにもカプラーを使用。20℃/湿度45%での室内での検証でした。

目的の一つだったZV-e10からのリプレイスに対して、不安が募ります。
そこで、改めてUlanziサイトで「新型が出ていないかなあ〜」と探してみると、「出てるやん!」

(5)Ulanziカメラヒートシンク/冷却ファンは、「新型」になって実用レベルとなった。

最初に画像で比較したように、旧型は吸盤でした。新型はバネの力を使って固定します。

SONYのカメラのバリアングルモニターが収納されている窪みに固定するのですが、新型は、その窪みにある細かい突起に引っかかるように設計されている点で落ちにくい工夫がされています。

カメラ本体側の突起
冷却ファン側に、突起に合わせた溝がある

かなりの改善です。
実際に、新旧で比較してみました。

極端に見えるかもしれませんが、吸盤式の「旧型」は1分もたずに、ずり落ちます。
確かに、吸盤をしっかり水気がある布なので拭いて・・・などとすれば数分もちます。

でも、仕事でいちいちそんなことしますか? カバンにいれていても、カバン内のホコリとかが付着することだってありえます。
そんな心配しなくても良いようにしたいのですよね。

ちなみに、「新型」は電池が切れるまで大丈夫でした。

サッと出して、サッと使える、という点で、これでやっと「実用的」と言えるようになったと思います。

あと、一点、工夫したことがあります。
「新型」に関しては、バネの先、つまりカメラとの接触部分が金属製です。ですので、摩擦係数が気になりました。(傷がつくのも気になりますが。)
そこで私は、100均一で滑り止めの硬質ゴムシールを買ってきて、それを切り貼りしています。より滑りにくくなりました。

透明な部分が、ゴムシールをハサミで切って貼ったものです。容易には外れません。


いかがでしたでしょうか?

ぜひ、Ulanziの冷却ファン新型を検討してみてください。
私は、旧型を2台持っていましたが、それはもうお蔵入りさせようと思い、まず試しに新型を1台購入しました。1月28日に注文して、2月3日に届きました。
使ってみて良かったので、2月4日に追加注文しました。とりあえず、これでα7Ⅳとα6700用が確保されました。

なお、Ulanziサイトからは、まず「割引」ということで旧型が案内されますが、迷わないように!

#Ulanzi
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#熱停止
#SONY
#α6700

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