引き算の発想を取り入れよう

メディアやSNSで流れている新型コロナウイルスの情報を見ていると不安になってきます。また、未来のことは分かりませんが、過去の歴史から学ぶことが出来るため、日本の歴史、感染症の歴史の本などを読んでいます。

それと合わせて最近読んだのが「新型コロナウイルスの真実」という本です。

本著の著者は2月に横浜港に停泊したダイヤモンド・ プリンセスに乗船して、見た状況をYouTubeに投稿していた岩田医師です。YouTubeに投稿をしていたことがかなりニュースになっていたので記憶に残っている方がいると思いますが、岩田医師はエボラやSARSと闘った経験をもち感染症のプロです。
インターネットやニュースの情報は玉石混交なので、感染症のプロの整理された情報を読みたいと思ってこの本を購入しました。

しかし、新型コロナウイルスはもちろんですが、岩田医師の仕事への取り組み方、緊急時での物事の判断の仕方、生き方などの方が共感することがとても多く、とても共感する一冊でした。

なかでも感銘を受けたのはこの2つ。

引き算の発想で考える。
ぶれることを許容する。

引き算の発想で考える。

自分の仕事に置き換えてみると、どんどんやりたいこと、やらないといけないことが増えてきて、足し算方式で積みあがっていきます。どこの会社でも大なり小なりこういうことありますよね。「こんな取り組みをやるとモティベーションが上がるらしい」「XXXをしよう」といって始めてみるのですが、いまいちピンとこない。

でも、やめることができず、どんどん「やってみよう」という取り組みが増えていき、限られたリソースが足りなくなっていく。

一度、足し算ではなく、思い切って手放してみることを考えたいと思いました。

ぶれることを許容する。

間違えることそのものよりも「自分は間違えない」という発想の方がはるかに危ない。
ぼくたちはもっと間違いに寛容であるべきです。ちょっとヘマしたっていいじゃないですか。

岩田医師は著書の中でこう話されています。

ニュースなどを見ていると、「あの人は首尾一貫している」「筋が通っていて素晴らしい」一貫したことが素晴らしいとされています。

でも、「あ、自分の選択したことが間違いだったかも…」と思った時に、方向性を変えることはすごく勇気がいります。そのうちに自分が選択したことが間違いだったと気づいているにも関わらず、周りから責められるのが嫌だし、自分でも認められないので、その選択肢に対して正当化することにエネルギーを使うようになります。


これは本末転倒。


ぶれること、間違えないことを許容しない空気感から起きる歪みの方が怖いと思いました。

お勧めの一冊なのでぜひご覧ください。


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