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「就活に悩める学生さんたちがボクにくれたもの」キャリアに悩むあたなたへ。転職7社、やりたいことをやって幸せになるためにボクがしてきたこと(27)

入社早々に社長オファーを受け、社長と一緒に事業部を立ち上げ、取締役になることが決まったボクは、心の支えとして始めたビジネスコーチングのコーチに勧められた、就活生のOB訪問アプリMatcherを始めます。この出会いが、ボクを人事やキャリアコンサルタントの仕事に導いてくれます。

OB訪問アプリ"Matcher"との出会い

小さな会社で人事部などないため、社長と一緒に事業部を立ち上げる中、採用や労務管理なども担っていました。お金がない中の採用活動で、「採用ブランディング」「採用広報」といった言葉が流行り始めた頃で、今までのWebマーケの知見を活かして、そういったことにも自然と力を割いていました。採用と同時に営業活動もする必要があり、採用活動と営業活動のどちらも目的として、社外の人と会うことも増えていました。

そんな矢先、始めたばかりのビジネスコーチングのコーチであるコウちゃんに、社外の人に会うことが多いのであれば、Matcher面白いですよ、と勧められました。Matcherとは、就活中の学生向けのマッチングアプリで、自分が興味のある業界や職種、特定の会社の人など会いたい社会人と、学生さんが気軽に会える就活OB訪問ツールでした。採用広報をしていると、転職者だけではなく、就活生が興味を持ってくれることもありましたが、そこまで学生さんと話すことは多くありませんでした。

ただ、積極的に社外に繋がりを作ろうと動いていた時期だったので、コウちゃんが勧めてくれるがままに、よくわからないままMatcherに登録をしました。学生さんから指名を受けて社会人として会ってもらうには工夫が必要で、ここでもWebマーケやセルフブランディングの経験を活かすことができ、次第に学生さんからご指名をいただくことが多くなり、新卒採用をしている人事でもなく、学生支援をしているキャリアアドバイザーでもないのに、そこから半年間で、100人近い学生さんと面談させてもらうことになります。

就活相談って何を話せば?

ボクが新卒だったのは15年も前のこと。勢いで始めてみたものの、最初は学生さんと何を話せば良いのか、学生さんが何に悩んでいるのかはわかりませんでした。Matcherの面白いところは、他の社会人さんの学生さん向けプロフィールを読むことができて、さらにはOB訪問を終えた後の社会人に対する口コミも読むことができました。

ボクもOB訪問してくれた学生さんが、5人に1人くらいの割合で訪問後口コミを書いてくれるのですが、最初のうちは、当たり障りのない感謝の言葉はいただけるものの、それほどの価値提供ができていなかったのか、具体的に何が良いのかまでは書いてもらえませんでした。ただ、面談を重ね、他の社会人のプロフィールや口コミを読んでいると、どういった社会人が人気があり、就活中の学生さんが何に悩んでいて、どんなアドバイスをされると嬉しいのかが、少しずつわかってきました。

傾聴力、コーチング力、枠外な生き方

次第に、ボクに対する口コミも具体的に書いてもらえるようになってきました。ボクの価値としてわかってきたことは、「とにかく優しく聴いてくれる」「支離滅裂な話を上手くまとめてくれる」「終身雇用が当たり前だった時代を何度も転職していて生き方は一つじゃないと背中を押してくれた」といったものでした。キャリアコンサルタントやコーチングの勉強をするようになった後からわかることですが、傾聴力やコーチングスキルは、もともと素質として多少はあったんだなということ。そして、何度も転職していることは自分にとって財産であることはもちろんのこと、何度も転職することを見習うというよりは、枠にハマった人生だけが全てじゃないと、という背中押しができるということがわかってきました。

こうして就活中の学生さんのお悩み相談に乗っているうちに、ボク自身の強みを教えてもらえることになったのです。

「人に喜んでもらいたい」軸は変わらず

もう一つ気付いたことは、レジャー業界・エンターテイメント業界・結婚式業界で、目の前の人を喜ばせたいと思っていた軸は、人生の大きな節目となる就活中の学生さんの役に立てることでも、同じようなやりがいを感じていることに気付いてきました。

人生において、仕事をしている時間は長い。のちにキャリアコンサルタントの勉強をするようになり、キャリアは仕事だけではなく、子育てや引退後の社会生活も全て含め、キャリア=人生であるという考え方を知り、キャリアの後押しや相談に乗れることは、長い人生の喜びを手伝えるということに気付き始めます。こうしてしばらくした後、ボクが人事という職種を選び、キャリアコンサルタントの国家資格に挑戦するためのきっかけを、学生さんたちが教えてくれたのでした。

かなやんレベル30→31
・何度も転職していることが人に役立つことの気付き
・人に喜んでもらいたいという軸は変わらず


ここまで読んでいただきありがとうございました!