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42歳8社目の転職、半年が経ちました。

毎度のことながら、計画的にキャリアを描いているわけではなく(キャリアコンサルタントなのに!)、ちょっとしたきっかけやご縁で職場を変えてきている中で、今回の人事から研修会社への転職は、仕事としては関連性はあるし、研修や講演をすることは今までもあったとは言え、全く予期していなかったジョブチェンジとなりました。最初の3ヶ月と次の3ヶ月とでは、ステップやスピード感も異なり、良い感じに日々を過ごさせていただいております。

生き方がそのまま出る講師という仕事

新卒研修、リーダー研修や役職研修といったマネジメント研修、メンタルヘルス研修やハラスメント研修、そして営業研修やロジカルシンキング研修といったスキル研修まで、企業のビジネスパーソン向けに様々な研修をさせていただいております。引き続き人事をするつもりで、研修会社に入社しようと思って転職活動をしていたわけではないので、今の会社以外、研修会社を全く見ずに入社しました。だから後から気づくことになるのですが、今の会社は、ガッツリスキル、と言うよりは、ビジネスパーソンとしてのスタンスを醸成することを大切にしています。研修会社にスキル系とスタンス系があることも、入社してしばらくしてから知りました。そのスタンスが、自分の生き方にピッタリ合致していたので(人事的には「バリューの共感」ってやつですね)入社したわけで、それを研修を通して受講してくださる方に伝えると言うことは、そのまま自分の生き方が出るんだな、と言うことにも最近ようやく気づいてきました。

会社の中心として研修コンテンツを作っている上司は40代ですが、10人くらいの小さな会社で20代も多く、講師としての先輩も20代です。デビュー当初は、研修本番にその先輩についてもらうことが多かったのですが、「オペレーションはお手伝いしましたが、社会人としてのスタンスはむしろ学ぶことが多かったです。」と言ってもらいました。自分としてはオリジナル研修をしているわけではなく会社で用意した研修をしている意識だったのですが、言葉の節々に、自分の生き方が出ちゃう仕事なんだなぁって初めて気づいたわけです。

前職は人事責任者として、採用でも会社の人事的何かを決定するときでも、自分の意思が入り込み、そこには自分のビジネスパーソンとしてのスタンスが意識的にも無意識的にもたくさん介入していたことは自覚していました。講師という仕事は、話す内容も、話し方も、仕草も、よりダイレクトに生きてきた全てが出てしまう、良くも悪くも嘘のつけない仕事だとわかってきました。

人の成長や人の変化を見ていたい

これも人事から転向して気づいたことですが、自分が仕事をしていてやりがいを感じるのは、人の変化に関わっていられること。自分が採用した人が入社後に活躍している姿や、キャリア面談やコーチングした人に変化が起こって行動をしている姿を見ることが、何よりも嬉しいことだなと。

研修講師を生業としている方たちは、それぞれでこの仕事をしている理由があると思いますが、私の場合は何かを伝えたい、というよりは、人がその人にとっての良い方向へ変わっていく力添えが少しでもしていたいな、と思っていることに改めて気づいてきました。

研修を受講してくださった方に、もっと話を聞きたいです、成長したらまた研修して欲しいです、そんな風に言われるようにもなり、最大の喜びで、ありがたい限りです。

転職先で活躍する術

8社目となると、さすがに転職も慣れたものかと言えば、新しい環境での緊張感やプレッシャーが、もう病みつきになっています、一種の麻薬的な。初めて海外に行ったときのあの緊張感。これって、同じ会社、同じ環境にいるともちろん味わえず、これが楽しいと思うようになってしまったので、もう自分でもどうしようもできません。ちなみに昔はこれでも安定志向で変化を求める人ではなかったんです。

多様性って言葉が最近になって流行り出しましたが、同じ日本の中でも、集団が変われば考え方や行動ルールは全く異なり、それを肌で感じてきているので、入社前後のギャップすら楽しむようになってきました。もちろん、できるだけミスマッチにならないよう、自分に合う会社を探した上での話ではありますが、それでもギャップがないなんてことは絶対にないので、むしろそれをも楽しんだ方が、馴染んで本来の仕事で成果を出すことに集中できるなと思います。大きい会社も小さい会社もいろいろ経験してきていますが、結局は人の集まり、人それぞれ常識や考え方は違うし、多かれ少なかれ誰もが自分の利益を考え自分を守ることは当然のことで、そういった小さな社会が集まって大きな社会が成り立っていることも、転職を重ね、歳を重ね、楽しめるようになってきました。

小さい会社が楽しい理由

これもまた変わった性格だと自覚していますが、今となっては、大きい会社でも小さい会社でも、楽しみ方を覚えてしまいました。ただ、より楽しめるのは、自由にいろいろできる会社。これも大手安定志向だった新卒時代とは正反対になりました。

今の会社では、講師だけやるのかなーと思って入社しましたが、むしろそれ以外の業務比率の方が多くなってきました。クライアントの人事担当者さまや経営者さまと課題共有をして、その解決方法として研修内容を考えていくこと。自分で講師登壇することもありますが、研修プログラムを作成して様々な細かい調整をして、社内外の講師に登壇してもらう準備をするディレクションをすること。営業チームと研修チームは分かれていて、研修チームに属して新規営業こそしないものの、営業チームがついていない既存営業担当もたくさんさせてもらっています。そして小さい会社だからこそできる、組織や売上を大きくしていくための仕組み作りも大好物な仕事の一つです。

また次の半年は、まだ見ぬ新しい半年が待っているんだろうなぁと思うと、それだけでワクワクします。

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