（過去の旅についての振り返りです）
★シンガポールの始まり（2012年4月5日）

【記事累積：2000本目、連続投稿：933日目】
＜探究対象…シンガポール、リトルインディア、マリーナベイサンズ＞

今日の「ナゼ・ナゾ」は、シンガポールの写真です。この写真を撮影したのは、初めての海外生活がスタートしてすぐの頃でした。さて、どんなところが「ナゼ（疑問を持った）・ナゾ（気になった）・アンテナ」に反応したのでしょうか。

今日の投稿で記事累積が記念すべき「２０００本」となりました。無意味感想シリーズなどはこのカウントには入れていないので、実際にはもう少し前に２０００本に到達していますが、自分の中でしっかりとコラムの構造を意識して綴ったもので考えると、一応今日が２０００の節目と考えています。そのため、自分がSNSで情報発信するようになったきっかけであるシンガポール生活がスタートした頃の写真で今日は振り返りをしたいと考えました。

私がシンガポール第1期の生活スタートしたのは2012年4月です。シンガポールのチャンギ空港に着いたときの暑さや匂いの記憶は、今でも鮮明に残っています。暑さを余計に感じたのは、スーツ上下をしっかり着込んだまま6時間くらいのフライトを過ごしたことも関係していたと思います。そして着いて早々、クラークキー周辺のホテルに案内され、初日はこのホテルで過ごしました。翌日の早朝は、かなりの大音量の雷鳴で目が覚め、シンガポール生活が波乱の幕開けのような気持ちになったこともよく覚えています。

そして二日目は住む予定のコンドミニアムに行き、生活の立ち上げのため、色々なお店を回りました。暑さもさることながら、新しい環境での緊張感や海外生活の漠然とした不安感で、二日目の夜はヘトヘトだったような気がします。三日目からは職場で新年度準備でした。早稲渋は寮もあるため、入寮オリエンテーションが入学式・始業式よりも先にあり、先が見通せていない中で動かねばならず、毎日ヘトヘトで家に戻りました。

今日の写真に写っているのは、そのような怒涛の日々の中、同期の先生たちと夕方に食事に行ったとき、シンガポールで購入したスマホで撮影した記念すべき1枚の様子です。このときの食事はリトルインディアでカレーでした。私にとって、これがその後、暇さえあれば足を運ぶことになるリトルインディアとの出会いになります。シンガポールの他の場所と、街の雰囲気が違っていると感じたからなのか、リトルインディアのマーケットの様子を何枚も撮影していました。崩れてしまうのではないかと思うくらい、野菜やフルーツを積み上げる商品の並べ方は衝撃的でしたし、店から流れてくるいかにもインドという感じの音楽も印象的でした。そして花飾りの匂いが想像以上に存在感があったことにも驚かされたのでした。

この日の翌日はお休みだったような気がします。そしてそのお休みを利用して、同期とマリーナベイサンズ周辺を観光したのですが、自分の持っていたノートに「しんがぽーる」と書いて、記念撮影していて非常に恥ずかしさがあります。性格上、そういったふざけた感じをめったに出さないというわけではないのですが、新しい生活が始まったばかりなのに、こんな映り方ができるのは一見余裕がありそうに思われるかもしれません。しかし内面の心境は真逆だったと思います。こういったふざけた感じでの記念撮影をすることによって、新しい生活の不安や恐怖を一瞬でも忘れたいという苦し紛れの行動だったのかなあと写真を振り返ると、そんな気がしてなりません。

今回の「ナゼ・ナゾ」は、シンガポールの始まりで、自分がどんなものに反応し、どんな心境であったのかが垣間見えるような写真でした。このあと断続的ながら、累積で9年間を海外で生活することになるわけですが、もしタイムマシンでこのときに戻れるのならば、こんなふざけたポーズで不安や恐怖を紛らわせようとしている自分に、「君はこのあと結構長く海外生活するんだから心配ないよ、大丈夫だよ」と言ってあげたいですね。

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