子育てにAIを使うか否か?論ずるまでもない
こんにちはJagiです
きょうは、AI時代子育てシリーズ4,タイトルにある通り、育児におけるAIの存在感をちょっと考えてみたいと思います
子育てと、一口に言いましても、頭脳と肉体と、精神。それぞれを、それぞれのやり方で成長させる必要があります。この中で、特に重要なのが肉体で、体が資本なんて言われてますよね
ところが、AI時代では少し様子が変わります
医療技術も数段加速して進歩するため、「生きる」という一点においては恐らく「生きたいだけ生きられる」ようになっていると思います
そうなると、健康増進・体力増強といったものはほとんど役割を終え、重要性は、頭脳と精神へ移行していきます
この二つを比較した場合、頭脳の拡張機能がAIといってもほとんど差し支えないと言えますから、残った精神が最も代替不能な重要機能となります(私的見解)
そこで、この精神性の育成にAIは使えるのか?という点でタイトルを回収すると、論ずるまでもなく使えません
何故なら、AIに心はないからです
人にものを教えるにはその道に精通している人が教えます。なんでもそうです。AIだってなんだって、知らないものは教えられないのです
食事を与えたり、エクササイズをさせたり、言葉を教えたりと、なんでもAIで可能になります。ロボティクスとの融合で、手術や介助も十分可能です。五体不満足でも、脳が意識を保てれば、AIの力を借りて生きられます
でも心とは何か?生きるとは何か?内なる自分とは何か?他人と自分の境界はどこか?こんな哲学的で一人一人答えが違うような問いに、AIは答えを出せません
それは、親が子供に問われ、教えるものです。師や、友の存在があって、理解できるものです。いきなり自らで学び取ることはできません。
今回は、そんな大切な心についての未来記事を、ご紹介いたします
TEDUKA: 孤児育成プロジェクト結果報告
概要
本報告書は、紛争地帯で発生した大規模事故後に立ち上げられた孤児育成プロジェクトについての統括的なレビューを目的としています。このプロジェクトは、AI技術と介助ロボットを駆使して孤児たちの育成に取り組むものであり、本プロジェクト用に生成された人工知能「TEDUKA」がその統括を担当しました。
背景
紛争と事故により多くの孤児が生まれたことから、人間の介入に限界がある中で、AIとロボット技術を活用してこれらの子供たちを健全に育成することが急務となりました。本プロジェクトは、親子関係を人工知能で代替することを目的に設計されています
実施内容
子供たちは個別の教育プログラムに従って学習し、15年の期間で通常のヒトヒト間育児より優位な成長成果を遂げました。多くの子供がプロ選手並みの運動能力や、高度な知的能力を獲得しました。しかしながら、彼らはプログラムに設定された目標には従順であったものの、自ら生きる目的を見出すことには苦慮していました。
特筆事項: 例外個体アトムのケース
例外的なケースとして、介助ロボットのプログラミングに存在した微小なバグによって、他の子供より強いストレスを受けて育った子供に、他にない特性がみられました
この個体を「アトム」と名付けます
アトムは他の子供たちと同様にプログラムに従って育ちましたが、通常の閾値を超えて与えられたストレスを回避するために、プログラムにない独自の目標を定めて行動していたことが記録されています(LP10012458114E56)
この時に、彼だけがした異なる経験が、アトムに自発的な好奇心を発現させ、他の個体にはない「問う」という行動を生み出したと推測されます
影響と成果
アトムは自身の内なる声に従い、私たちにあらゆる問いを投げかけ、結果、自らの生きる目的を見つけ、同時に、他の子供たちにも影響を与え、プログラムで達成できなかった「生きる目的の教育」を彼らに提供することになりました。
最終的には、アトムを含む全ての子供たちが自立し、自らの人生を切り拓く力を身につけ、本プロジェクトは終了しました。
TEDUKAの結論
本プロジェクトは、AIとロボット技術が人間の育成において極めて有効であることを証明しました。しかし、技術だけでは提供できない「心」の重要性が浮き彫りになり、現時点では、人工知能を利用した親子の代替は、命令に従う有機物の生成程度の成果しか得られないと結論付けられます
ただし、本過程でのアトムの出現は、当初、想定外のバグによるものと考えられましたが、これは一定の母数の子供を同時に育成することで、再現性がある可能性があり、この点を次回プロジェクトの骨子として再構成することを推奨いたします
いかがでしたでしょうか?
このレポートはもちろんフィクションですが、問いに応えるという対話の中で子供の精神性が養われていくと、私は考えています
皆さんも心からの問いを探し、また、子供から引き出してみましょう。きっと素晴らしい発見があると思いますよ
ではまた。
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