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メーカーは「モノを売りたい」だけではいけない?全然違う業界の人と会って気づいた話。

知識をインプットするにはいろんな手段があります。
本を読んだり、講座を受けたり…
私の場合、「人に会うこと」がなによりも一番の刺激です。
(何度か書きましたが、だから人に会えないコロナ禍がほんとーーーーっにつらかった…)

人と会って、その人の経験や知識を聞き、自分に変換して落とし込んでいく中で、仕事の方向性を考え直したり、新しいアイデアがひらめいたりするんです。

ゲーム文化を広めたい理由はゲーム愛だけではない?


先日、とある方と会ってはっと気づいたことを書き留めます。

その方はeスポーツ振興の中心人物の一人、ゲーム文化を日本中に広げたいと考えている方でした。

ゲームが大好きで、朝起きて数時間ゲームをしてから仕事に行って、帰ってきてからもゲームをしている。
ポケモンGOがリリースされた時には、水分補給用のタンクを背負って歩き回り、1日10時間プレイして数日でクリアしたのだとか(すごい…)。

ここまでだと、ただのゲームが大好きな人、ですよね。

でも、話を聞くと、彼がゲーム文化を広げたいと考えている理由は、ゲームが大好きだからだけではありませんでした。

彼は、ゲームにはコミュニケーションツールとして社会問題を解決できる価値があると信じていたのです。

例えば、地域活性化に貢献できると考えれば、自治体とタッグを組んで、eスポーツの大規模な大会を開いて地方に人を集める。
社会福祉に貢献できると考えれば、関係者を巻き込んで高齢者施設にゲームを導入し、認知症予防に貢献する。(eスポーツは認知症予防に効果があるという学術的な論文も出ているらしい)

そんな風に、eスポーツが社会課題を解決すると世の中に提示し、たくさんの人を巻き込んでゲーム文化を広げる仲間を増やしているのです。

価値を広げるには同じ志の仲間を巻き込んでいく

彼の話を聞いてなるほどなと思いました。

平安伸銅工業では「暮らすがえ」という文化を世の中に広げていきたいと思っています。
それは「暮らすがえ」という行為が、人々の暮らしをより豊かにすると信じているから。
(「暮らすがえ」って何?という方は過去のnoteをご覧ください。最近ホームページをリニューアルしてメディアでも発信するようになったのでそちらも読んでいただけると嬉しいです。)

でも、自分たちだけでいくら「暮らすがえ」のメリットを語っても、広がりには限界がある。

商品もそうです。どれだけ自分たちが良いと思うものを作っても、単純にその良さを宣伝するだけではなかなか根付かない。モノや情報が溢れる今の時代は特にそうなのだと思います。

ユーザーが解決したいと思っている悩みは何かに寄り添い、その課題を見つけ、自分たちが解決できる価値を示す。そして、日用品メーカーという枠を超えて、課題解決に対して同じ志を持った人たちをどんどん巻き込んでいく必要があるのではないか。

「暮らすがえ」も、「自分たちだけの暮らしを作って、暮らしを豊かにする」という意味ではいろんな同士がいそうな気がしている。

eスポーツの彼と会うまでも、なんとなくそういった行動が必要なのではないかとぼんやり考えてはいたのですが、上手く言語化できず、もやもやとしていたんです。コミュニティ論の本を読んでもなんだかピンとこなかったんですよね。
でも、直接話を聞くことですっと自分に上手く落とし込むことができました。

やっぱり私は人に会うことが一番の刺激になる。

「暮らすがえ」を広げるためにも、次の人にどんどん会い、仲間を見つけていく。

それが私の役割だし、喜びだなと感じています。


かなり前ですがイベントに登壇させていただいた時の写真。いろんなところに足をのばして、いろんな人と話したい!


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