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セミナー行脚で気付いた、突っ張り棒のいいところ

こんにちは、つっぱり棒博士の竹内香予子です。先日、札幌の博士セミナーが終了しました。昨年秋ごろから始まった博士セミナーは、これまでに全国5か所計7回開催させていただきました。企画してくださったみんな、参加くださったみんなに、本当に大大大感謝です!!!

さて、このセミナーで大きな収穫だったのが、全国で延べ150人近い方に直接お会いする機会をいただけたことです。特に、今回の企画は「お片付けのプロ」の方が主催で、参加者の方もお片付けのプロとして活躍されてい方が多く、暮らしに対して感度が高い方と直接つながることができました。

お片付けのプロとは、平たく言うと今注目の「こんまり」こと近藤麻理恵さんのような職業や資格を持っている方を指します。お片付けに悩む方の自宅やオフィスに赴き、片付けの代行やコーチングなどをしている方々です。

私自身も、お片付けの資格の一種である「整理収納アドバイザー」を取得しています。そのご縁で、お片付けのプロとネットワークを持っていて、全国からお声をいただきセミナー行脚となりました。

各地に赴き、それぞれの地域で活躍するお片付けのプロと交流したのですが、みんな暮らしに対するこだわりは十人十色。でも共有していることもあって、みんな面白いくらい「自分の価値観」が明確なんですよね。

「暮らし」と向き合うことはイコール「自分の生き方」と向き合うことなんです。暮らしが整わない原因に向き合っていくことで、「自分が最も大切にしていること」が研ぎ澄まされていきます。お片付けのプロはみんなそんな経験を経ているので、それぞれの生き方に一本筋が通っています。だから、私はお片付けのプロの話を聞いていると、とってもワクワクするんですよね。

私は、突っ張り棒の正しい使い方や便利な活用術をセミナーでもお伝えしています。たくさんの方に興味を持っていただき、とってもうれしい反面、実はセミナーで伝えきれていないことがあることに気づきました。

実は、「突っ張り棒」だけでは、みなさんの理想の暮らしは手に入りません。

突っ張り棒は「手段」です。どんな収納用品を使うかを決める前に、本当は「どう暮らしたいのか?」「それはなぜなのか?」と向き合う必要があります。そのゴールのイメージを持っていないと、収納用品ばかり増えて、理想の暮らしにはたどり着けません。

なのでまずは、ご自身のこれまで大切にしてきたこと、これから大切にしたいこと、またご家族がいる場合はご家族にとっての大切なこととも重ね合わせ、理想の暮らし像を見つけることが重要となります。

さらに、理想の暮らしは完成形があるわけではなく、ゴールのイメージを持ちながらも、年を重ねるごとに自分も家族も常に変化していきます。だからこそ、コンパスを手に試行錯誤しながら進むしかないし、それが楽しいとも言えます。

1年間のセミナー行脚で、突っ張り棒のいいところは、そんな理想の暮らしを探す旅にそっと寄り添えるところなのではと考えるようになりました。暮らしの変化に合わせて、組み替えることができる「仮設」的なところが、かえって暮らしに自由度を与えてくれているのではと感じています。

突っ張り棒を使うことは、完成形ではないと思っています。変化の可能性があるところは突っ張り棒で柔軟性を持たせて、ここというところには一生モノの何かを選んでもらえたらいいのではないかな。最近そんな風に感じています。

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