見出し画像

マルセル 靴をはいた小さな貝(2022)

ディーン・フライシャー・キャンプ監督「マルセル 靴をはいた小さな貝」を観た。ちょっと感動して、短期間に2度観ちゃった。第95回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた"実写×ストップモーション"で作られた作品。

おばあちゃんと2人で暮らす体長2.5センチの(ちょっとお喋りな)貝のマルセルが、その家に越してきた映像作家ディーンと出会い、YouTubeを使って離れ離れになった家族を探そうとするが、この映像がバズって思わぬ展開になってしまうお話。

とにかく、このマルセルというキャラクターの設定が絶妙で良い。人間の家の片隅で質素に工夫を凝らして生活する様子も面白いし、好奇心旺盛でいろんなことを試してみるチャレンジ精神がありつつ、外の世界への興味と外の世界への不安がないまぜになって悩む姿も。

キャラクターの造形やお話が素晴らしく心揺さぶられるだけでなく、実写背景の中で、この小さなキャラクターをコマ撮りで動かすという気が遠くなるような積み重ねで映像が出来ているのが、また凄い。実写の背景、動いちゃうからね…

そもそものアイデアが素晴らしいし、映像的にも手が込んでるし、キャラクターや物語もジーンと沁み込んでくるし、ホントに素晴らしい作品です。ぜひ観て欲しいな。マルセル、ちょっとヘンなヤツだけど可愛いよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?