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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023)

ペイトン・リード監督「アントマン&ワスプ:クアントマニア」を観た。MCUフェーズ5の幕開け作品。

…なのですよ、文字通り。若干スットコドッコイで、蟻みたいに小さくなれるけど、その力をどう使うの?的なユニークさが楽しかった「アントマン」シリーズの3作目というよりは、大河ドラマ"MCUフェーズ5"の第1話なんです。

いや、単品の映画として充分に見せ場もあるし、普通に面白く観られるので不満はないんだけど。

ある日、アントマンことスコットの娘が量子世界へ信号を送る人工衛星を開発するが、起動した瞬間に家族そろって量子世界へと吸い込まれてしまう。そこで彼らは、恐ろしい敵、"征服者カーン"と対峙する。

量子世界に吸い込まれる過程はそれなりに「ほうほう」って気持ちで見てられるんだけど、到着した後は、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「スター・ウォーズ」でやってきた未知の惑星みたいになっちゃって、全然、"量子世界"感がない。

そこに強敵カーンが出てきて、その惑星(…じゃないけど)に集まった異星人たちとアントマン・ファミリーが総動員で戦う。いつも通り、派手に戦う。豪華なVFXで戦う。

結局、本作は、"征服者カーンの顔見せ興行"なんですね。

いや、単品の映画として充分に見せ場もあるし、普通に面白く観られるのですけど。でも、もうちょっとコメディ色のある「アントマン」であって欲しかったなぁ…

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