現役理系国立大学生

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理系大学生がアルバイト先と裁判してみた 〜裁判を終えて〜

 まず、裁判の終結は和解だった。ここで先の述べた通り一部主張を認めさせ和解金の支払いを受け取った。  しかし、訴訟にかかった費用は各自で負担したことなどを考えたら、明らかに割に合わないし、本来受け取れるべき権利さえも受け取れていない結果である。  対して、相手方に弁護士(それも経歴はそれなりにしっかりしている)がついたのに、和解金を勝ち取ったと誇ってもいいのかもしれない。しかし、再三申し上げるが明らかに割に合わない。  あと個人的に納得いかないのは被告側の態度だろう。和解

    • 理系大学生がアルバイト先と裁判をしてみた 〜ついに裁判編〜

       さて、裁判当日を迎える寸前の平日、裁判所から電話がかかってきた。 「相手方が弁護士を雇いました」  今か、この休みが明けた翌平日に裁判なのに、今か。というのが率直な感想だった。さらに言えば、その休日は大学院入試が控えている。そう、ちゃんと理系大学生をしているわけだから、それと合わせて裁判を行う難しさをまさに実感したわけだった。  何を言い訳してもどうしようもない。裁判当日を迎えるわけである。    さて、まず呼び出された裁判所に向かい、指定された法廷へ向かうわけだが、

      • 理系大学生がアルバイト先と裁判をしてみた 〜証拠を集めて裁判所へ行くまで〜

         さて、裁判所に解決を委ねるしか方法がなくなったわけだが、ここで選択肢はいくつかある。  まず普通の裁判である。このほかに調停だったりが存在するが、理系で法学を専攻しているわけでもない大学生の話を聞くぐらいなら、専門家の意見でも聞いてほしいので割愛する。  察しがよければ何を選択したのかはわかったかもしれない。少額訴訟である。  しかし、少額訴訟を行うにも証拠がなければ認められない。そのためまずは証拠を集めるわけである。  まず、勤怠記録や給与明細は見つけられた限り写真を

        • 理系大学生がアルバイト先と裁判をしてみた 〜労働基準監督署へ行った編〜

           さて、不信感が募り、ここまで信頼が置けない相手に対しては自身の権利はあまりなく主張しようと、深夜残業手当、有給休暇、新型コロナウイルス感染症対応支援金・給付金における損害賠償を行えと事業主に伝えたわけだが、当然認めるわけがない。  この店は30年以上続いた店、事業主の城同然だった。  なら、どうしたらいいのか。というわけで向かったのが労働基準監督署である。  ただ、労働基準監督署では次のように述べられた。 1、深夜残業手当については訴えの通りである。 2、有給休暇を

        理系大学生がアルバイト先と裁判してみた 〜裁判を終えて〜

          理系大学生がアルバイト先と裁判をしてみた 〜裁判に至るまで〜

           私は、夏は暑く冬は寒い県の県庁所在地にある大学で現役の大学生をしている。現在は学部4年生であり、ひたすら研究に没頭する毎日である。  そんな私は1年生、つまり3年前から今年の春まで、飲食店でバイトをしていた。ホテルからの紹介も多く、県内のタクシー運転手であれば幾許か遠くても店名を伝えるだけで連れて行ってもらえる、そんな有名な個人経営の店だった。  しかし、学生アルバイトから見れば、急にシフトが休みになっても補償はない、深夜残業手当の支払いもない、有給休暇の概念なんて存在

          理系大学生がアルバイト先と裁判をしてみた 〜裁判に至るまで〜