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日記;20230805 小袋成彬

 朝からソフトボールの練習。ポケモンスリープをダウンロードしてから睡眠時間が減った気がする、それとも6時間を切っているのが可視化されただけなのか。土日で睡眠貯金を作っているから平日6時間睡眠で成り立っているのであるが、ソフトボールの練習がある日は仕事がある日と同じ日に起きなければならないから貯金が作れず困る。それでもどうにか体を起こして8時からグラウンドに立つ。10年前はこれが当たり前だった。信じられない。「当たり前」というのはつまりほぼ毎日ということだが、平日は授業があったので、実際はこの時間からグラウンドに立っていたのは週に2日程度だった。なのに毎日、と思う。野球に対する思いが未だにギチギチと敷き詰められている、心の中の話。あの頃とは違うウィルソンの赤いグローブをつけて、ボールはソフトボールになったから一回り大きくなっていて、ボールにかける指は野球と違って3本になった。もう10年。それでも指にかかったボールとそうでないボールの見分けはつく。少しだけ伸びる打球の飛距離。まだ成長過程にあるのか?少しだけ試合が楽しみになる。照りつける日差しに照り焼きにされそう、と思うが照り焼きにするためにはソース的なものが必要で、それにしてはわたしの肌はまだまだ白かった。スポーツクラブに通いはじめたおかげで筋肉痛がさほどないのが救いだ。

 洗濯機を回し朝マックのホットケーキを食べて、そのあとで別の転職エージェントと会話。30を過ぎた、柔らかくもカチッとした方でまあ自分の人生の王道を参照するならばこの人について行った方がいいんだろうなと思う。けれどあくまでフラットに、と言い聞かせながら話をしていき、終わってみたらやばい量のおすすめ求人案内がきて、うわあ大手の仕事…となる。顧客はわたしだけではない、わたしだけではない…

 「タトゥーを入れる行為は自分が強く大切に思うもの・人・言葉と向き合う行為である」という話を聞いてなるほどな、と思った。一生消えない、ということはヨボヨボになってもその腕にはたとえば太陽が彫られている。いずれ焼かれる(であろう)わたしたちの体、本当の意味で墓場まで持っていく言葉…言葉を愛しているつもりだったのに!自分の座右の銘が小学生時代からの「少年よ大志を抱け」で止まっていることではないか。さまざま、素敵な言葉に触れてきたつもりでいたのに!今のわたしはとてもじゃないが右腕に ”Boys be ambitious” を入れられない。少年でもないし、今のテンションとだいぶ違う。いま、タトゥーを入れるならばと問われて全然出てこない。そもそも日本語を彫るのはだいぶイカつい。スマートに、サラッと英語を彫れたらいいのだがイディオムに明るくない、ついに、英語を学ぶ時がきたのではないか?自分が抱えている思いにヒットする言葉と出会えた時の快感が好きでわたしはヒップホップを聞いていたし、本を読んでいるしそういう言葉を生み出すために小説を書いている。ああ、何を彫りたいかと考えていたら、首都高速道路向島線から眺める東京の夜景を思い浮かべてしまった。めちゃくちゃ金かかりそうだ。

小袋成彬氏が主催するANTS HOUSE

 夜。小袋成彬氏が開催するイベント『ANTS HOUSE』へ行った。行く前に、渋谷のゲストハウスへチェックイン。こっちに越してきてから長らく東京への旅行というのをやっておらず(そらそう)、久々に東京に旅行へ来た人みたいになりたかった。それに今朝も早かったし今週寝られてないから朝まで会場にいるのはまず無理だったので。俺は…渋谷に住んでいる。

 O−EASTへ。2021年のHomecomingsクリスマス公演以来か。ちょうど良い箱。全てのライブがこれくらいの規模で開催されてほしい。小袋さんの1個前の出番の方のDJ、森道以来のハウスミュージックに感謝を捧げたのち、「もう酔っ払ってる」小袋さんが登場。22時から2時間、彼のDJを観る。

 好きなアーティストのDJほど幸せな時間はない。決して音楽に明るいわけではないから、彼の曲以外は知らない曲なのに楽しい。小袋氏はジャズDJだった。R&B、ジャズ、時に打ち込みの強い曲を横断しながら、「俺の新曲を…」と未発表曲を4曲ほど歌ってもくれた。その素晴らしい楽曲たちのリリースはいつですか?

 『Parallax』のリミックスがかかったとき。「一眼見ただけで」のフレーズがかかった瞬間のフロアの盛り上がりだろう、小袋さんのファンが身の回りに誰もいないが、ここにいるみなさんは、わたしは、ぶち上がっている。これがあるから1人でもライブハウスに来られる。この瞬間は全然孤独ではない。

 0時を回って、小袋さんのロンドンでの盟友であるMelodies Internationalが回す。うますぎる、し流す曲がタイプすぎる…今年はたくさんDJイベントに行きたい。邦楽DJも含めて。楽しいけれど、流石に朝から動き続けたため眠気がやばいくらい来てしまい、2時間で離脱、眠りに行く。渋谷には終電に乗らなかった人たちが大量に屯しており「繁華街」だった。ここで普通に寝に帰るのがめちゃくちゃ自分らしいなと思いながら歩き、シャワーを浴び、眠った。

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