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Tips8. 心が消耗する「口角上げ」をやめて、もっと楽に気分をよくする方法

「口角を上げると、今自分は幸せなんだなって脳が錯覚して、ハッピーな気分になれる」。そういう話、よく聞きます。

セロトニンが分泌されるから…とか、科学的な説明については私には本当かどうかわからないけれど、「笑顔をつくると気分があがる」っていうのは実感としてあるし、そのとおりだと思っています。

でも、もし全然笑えないような気分なのに、むりやり口角をあげ続ける毎日を送ったとしたら?

脳は毎日、素直に錯覚してくれて、日常がどんなに地獄でも私たちはハッピーになれるのでしょうか?

いや、そんなわけない!

●安易な「口角上げ」は消耗する

私も一時期、「口角上げ」に凝ったことがあります。

もともとは、表情筋を鍛えるのがただ楽しかったんです。表情筋トレーニングアプリを使っていたら、どんどん表情が自由に使えるようになっていって、笑顔キープが簡単にできるようになりました。

でもちょっとずつトレーニングをさぼって、手抜きをするようになっちゃったんです。「ふだんの生活では口角だけ上げておけばいいや」って。

そうしたら、だんだん「気分はどんよりしているのに口角だけは上げていられる」という別タイプの人間に近づいていきました。

なんだかつらい気分のはずなのに、自分でもつらいのかつらくないのかよくわからなくなったり、まわりの人に気持ちを気付いてもらえなかったり。

そんなことが起き始めて心が消耗し始めたので、私は「とりあえず口角を上げておく」習慣をやめました。

口角上げは、ちょっと気分を切り替えたい時には良い方法です。でも、安易にやっていると、心と表情が乖離していってバランスが取れなくなり、内側から消耗していくんです。

●脳をだましてはいけない

そもそも口角上げって「脳を錯覚させる」「脳をだます」って言うけれど、私は脳はだましちゃダメだと思うんです。

体を使ってちょっと沈みがちな気持ちをひっぱってあげることと、脳をだますことは違います。

口角上げは、おりにふれて鏡を見て笑顔を作って「あ、笑顔の私、なかなかいいね」って思って気分を上げる、そういうやり方なら問題ないでしょう。

でもただずっと顔に笑顔を貼り付けておいて「笑っているから幸せなんだ」って暗示をかけるのは、脳だけではなく自分そのものをだましているだけなのです。

●脳をだまさずに気分をよくする方法

今は口角ではなく、別のパーツを動かして気分をよくしています。

そのパーツは、動かすとすぐ気分があげるわけではありません。でも、そこを動かすことで自然と口角が上がりやすくなります。五感が冴えて集中力もあがります。雑念も消えて、イライラや不安が離れて気分が安定します。
(これを書いている今も、そのパーツを動かしています。笑)

そのパーツとは、

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