見出し画像

自分を本気で成長させたいなら

人は学び方が9割

例えば、何か教育書を読んで
インプットをしたい とか
研究主任になったので、
学校研究としての論を構築するために
論文や書籍から、後ろ盾となる引用を見付けたい とか
大変著名な方の講演を聞けるから、
そこからたくさん学び取って、自分を成長させたい とか

それは、誰しもが思うものです

でも、実際はそう簡単にいかないもの
誰もが自身の経験を振り返ってみれば
思い当たるはずです

試しに、家の書棚を除いてみてください

別に教育書じゃなくてもいいです
小説だろうと何だろうと
一度読んだものであっても
詳細を思い出そうとしても、恐らく
ほとんど思い出せないのではないでしょうか?

そう、人間というのは、特に目的意識が無い場合
ひたすらにインプットしても
翌日にはおよそ74%を忘れてしまうと言われています

つまり、74%分は
学んだ気になっているけれど、時間の無駄だったということ

だから、ただ書籍を多く読めば学べるわけでもないし
研究大会やセミナーにたくさん参加したからって、
多くのことを吸収して帰ってこられるわけじゃあないんです

結局、学び方が悪ければ
時間を費やしたにもかかわらず、得るものは少なく
例え短時間であったとしても、
学び方さえよければ、吸収できる量も質も
格段にアップするものなのです


何にアンテナをはるか

じゃあ、どんな学び方がいいのでしょうか

よく、インプットするならアウトプットを大事にせよ
と言いますが、
これは本当

アウトプットしようとすると、
自分の知識が曖昧なところに気づきますし、
確実に定着したところもはっきりと意識できるようになります

でも、もう少し言うと、
「視点」をもつということです

私はこれまで、書籍は1300冊以上
参加した研究大会やセミナーは、数えきれないほど
その他にも、様々なことに自己投資して
恐らく、総計「数千時間」「1000万円以上」を自身の学びに費やしてきました

でも、必ずしもすべてが自分の学びになったわけではなく、
たくさんの失敗もしてきました

そして、その結果得た教訓は、
結局、「視点」がなければ何もインプットできないということ

「視点」とは、言い換えれば
「今、自分が何にアンテナを張っているか」です

例えば、今、自分は

「人とは、他者からどのように学ぶのだろうか」

といったことが気になっていれば、
インプットするものすべてが、このフィルタを通ることになります

つまり、気になることが浮き出て見える「メガネ」のようなものです

そして、その「気になり具合」が強ければ強いほど
より、情報が浮き上がって見えてきます

これが、人の問題意識というものなんです

「何かを知りたい」「何かを明らかにしたい」
そう思っていると、
これまで見ていた風景自体が、変わって見えてくる

同じ景色だったはずなのに、そこには多くの宝物が隠れていたことに
気づかされるのです

だから、
書籍をただだらだら読んでも、
満足感だけで、自分の中で腑に落ちていないし、
しばらくすると忘れてしまいます

講演を聞いていても
眠くなるだけです

どんなに素晴らしい授業を見ても
どんなに大きな研究大会に出ても
いっときの興奮を覚えてモチベーションが上がるだけで、
数日後には元通り

人間とは、そういうものなのです


学びを進めるうえでの前提

結局、自身を成長させるための学びを何が左右するかと言うと、
時間や費用や集中力ではなく、
インプットをする前に、
自分なりの「視点」をもっているかどうか
「視点」につながる、問題意識があるかどうかということなのです

それがあった上で、
時間や費用をかけ、
集中力を高めて臨めば、
それはもちろん、意味のあることです

でも、問題意識から設定された視点が無ければ、
その先どんなに労力を費やしても
意味がない自己満足に過ぎません
ある意味、とってもコスパが悪いのです

私は、自宅があるのが北海道ということから、
大きな研究大会やセミナーに参加するためには、
飛行機に乗り、宿泊をし、
いつも、多くの時間と多額の費用をかけていく必要がありました

ですから、例えば
「今回の旅費の8万円分は絶対に学び取って帰るぞ!」といった
誰よりも強い思いをもって学びに行っていましたし、
それが無駄にならないように、
必ず行く前に、自分なりの問題意識を明確にして参加していました

だからこそ、たくさんのことを学べましたし、
かけた費用と時間以上に吸収することができたのだと思っています

これをご覧になっているあなたも、

恐らく、問題意識が強い人ほど、
私の話の中から多くのことを自分なりに抽出し、
取り入れているはずです

それはまさしく、本当の学びです
そして、それをできているあなたは、
これから相当に成長できる素質をもっているとも言えるでしょう

逆に、それがあまり無い方は、
読んだだけで何となく満足し、
自分にもできるような気がしただけで
確実に、数日後には忘れているはず

全く無い人は、、、

きっと、たったワンクリックの手間もかけず、
このコラムを開くことなく通り過ぎていくはず

学べない人、成長できない人の共通点は
そこにあるのです

ですから、最後まで読んだみなさんは、
ぜひ、自分なりの問題意識をもち、
そこから「視点」を設定し、
もう一度、読み直してみてください

これまでのコラムも、
改めて読んでみてください

書棚にある書籍も
読み直してみてください

そして、これからも、
必ず「視点」をもって
多くの学びの場に足を運んでください

そうすればきっと、
今までよりも自分の成長が
格段にはやくなっていることに気付くはずですよ







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?