タッキー先生

公立小学校教員10.5年、附属小学校教員9年、大学教員1年を経て、現在はフリーランスで…

タッキー先生

公立小学校教員10.5年、附属小学校教員9年、大学教員1年を経て、現在はフリーランスで小学校教員。単著・共著多数。 算数の授業づくり、学級経営、教師としての生き方などを中心に発信。

最近の記事

「手のかかる子」にどう関わるか

Yくんとの出逢い 新しい学年 新しい学級 気持ち新たに始まったのはいいけれど 初日から、大変な子どもに振り回され、授業もままならない 立ち歩いたり 他人の物をとったり ちょっかいを出してみたり 床に寝転んだり 教室を出て行ったり 誰かを叩いたり 蹴ったり・・・ 昨年度、 タッキー先生は、そんな子どもたちがたくさんいる学級を9月から受け持ちました 初日から、授業中に床を転げ回る子が8人 大声をあげて、友達の邪魔をして わがままいっぱい やりたい放題 授業中にどこかへ

    • 学級づくりの土台「子どもとの距離感」

      子どもと先生の関係 春 新しい子どもたちとの出逢いの時期 これまで受けもっていた子どもたちと 心機一転、新たなスタートをする時期 どんな先生だって、この季節は 自分が責任をもって受けもつ子どもたちとの素敵な一年後を想像し、 色々なことが頭の中を巡るもの そんな子どもたちとの一歩目 実は、ここで気をつけなければならないのは 「子どもとの距離感」なんです ここを間違えると 冷たい先生と思われてしまったり、 逆に、子どもと馴れ合いの関係、 悪い意味での「友だち関係」になっ

      • 荒れた学級を立て直す「絶対法則」

        難しい子、難しい学級を受け持つと 新しい学級、 気持ちも新たにスタートしたのはいいけれど なかなか大変な子が多い学級… さて、どうやって育てていけばいいものか こんな経験、きっと 教師をやっていれば 必ずと言っていいほど 出会う場面 授業中立ち歩く子 友達にちょっかいをかけてトラブルを起こす子 話を聞かずに、ずっとおしゃべりをしている子 他者の気持ちを想像できない子 何度言い聞かせても、毎日、忘れ物をする子 授業を妨害する子 やる気なく、無気力な子 新年度、学級が始まる

        • 最も大切で、唯一の指導技術

          指導技術の根底にあるもの 指導技術というのは、 星の数ほど溢れていて 言う人によって、 全然、違うもの だから、自分がどんな技術を身に付けるべきか 特に若い先生は迷ってしまうことが多い 私も、自分自身を振り返ってみても 新卒当初に本を読み漁って身に付けていた指導技術は、 今となってみれば 絶対に使わない むしろ、使ってはいけないと思っているものも多いんです なぜ、こういった考え方の変化が起こるかと言うと、 それは、 子ども観 授業観 これらの大きな変化があったから

        「手のかかる子」にどう関わるか

          自分を本気で成長させたいなら

          人は学び方が9割 例えば、何か教育書を読んで インプットをしたい とか 研究主任になったので、 学校研究としての論を構築するために 論文や書籍から、後ろ盾となる引用を見付けたい とか 大変著名な方の講演を聞けるから、 そこからたくさん学び取って、自分を成長させたい とか それは、誰しもが思うものです でも、実際はそう簡単にいかないもの 誰もが自身の経験を振り返ってみれば 思い当たるはずです 試しに、家の書棚を除いてみてください 別に教育書じゃなくてもいいです 小説だ

          自分を本気で成長させたいなら

          教育者

          N先生との出逢い 年を越し、間もなく2月 「ああ、この子たちとも、あと、2か月なのだな」 「この子たちはいったい、どんな、3年生になっていくだろうか」 先日、ふとそんな思いが 私の胸の中にこみあげてきました それと同時に、「3年生」という響きから、 ある思い出も蘇ってきました それは、ずいぶんと昔のことです 「あ・・・、この先生、すごく好きだなあ」 私が「先生」というものに対してはじめてそう思ったのは、 小学校3年生のときの担任の先生と出逢ったときのことでした

          指導技術の上達を加速させた     あるルーティーン

          ある方法との出会い (前号からつづく) 授業がどうやっても上手くいかない… そんな暗黒時代をなんとか乗り越えた私は その頃から 書籍をとにかく、片っ端から読み漁る 全国の研究会に足しげく通う こうして、 年に数十万円、年によっては100万円以上を自己投資して ひたすら学び続けました そして、その成果もあって 自身の力が確実に高まっていくことを ひしひしと実感していました そんなある日のこと 全国の研究会で出会った素晴らしい先生方のお一人から、 指導技術を上達させ

          指導技術の上達を加速させた     あるルーティーン

          授業づくりの苦しみからタッキー先生を救った、先輩の言葉

          苦しみの日々 今でこそ、 本を出版したり 講演をしたり 飛び込みで授業をしたり と、 多くの先生方に向けて 授業づくりについて発信している タッキー先生ですが、 実は、若い頃には 「どうやっても授業が上手くいかない!」 という 苦しい日々があったんです。 教員5年目、5年生の担任 朝は毎日、3時半起き 起きたらまず その日の算数の板書案づくり 学校に着いたら 一度板書する でも、いざ授業が始まると だんだんと子どもの表情は曇り 中には、ボーとし始める子も

          授業づくりの苦しみからタッキー先生を救った、先輩の言葉