歌が好きです

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初めまして5/12の夜に書く筆跡が出ぬブロック体で

 自分のことをどこまで紹介すれば良いのかわからないのですが、短歌と音楽が好きな学生です。実験的に色々と文章や短歌、日記のようなものを載せていく予定です。 5/12日   毎日犬の散歩に行く。小さくて白い犬で「散歩」という音を聞くと小さな体の三倍の幅で尻尾を振る。私の都合上、1日の終わりに散歩に行くことが多い。もう散歩に行く時間を覚えているようで、少しでもすぎると鉄琴の端を強く叩いたような声で鳴いてしまう。高い音の余波を耳に残したまま「散歩」と犬に伝える。散歩の三音のうちどの

    • 分かってたいよ

      WurtS/分かってないよ WurtSの諦めの曲が好きだ。Z世代としてくくるられる僕達は、社会の一員として、またはモラトリアムの延長として、または所帯を持ちうる大人として扱われ始めた。 分かってないの? 変わらないよずっと 何もかも変わらないまま現実は「夜を明かしたい」なんて顔しても分からないよ/分かってないよ WurtS 大人になったら分かるよという大人になにがわかるのか。愛した人の気持ちさえ汲み取れない僕にみんなの気持ちはわからない。現実を変えようと思う気持ちに素直

      • 手紙から伝わることは砂浜で波が来るまで手を繋ぐこと

        海沿いの子は海を見て外を見る。海は広がって波うち、視線を決めない。なくなったものはきっと海にあってここにはない。海に沈む答えを期待して海を見たとき、外は強烈にやってくる。海に出た子は二度と産まれぬ遺物を探して海となる。

        • カーテンを初めて開けた日のことを僕とこの本以外知らない

           一冊の本を読み終えたとき大抵は帯がよれて、表紙はくすみ、ページが折れている。私は決してずさんに扱おうなどと考えていない。しかし本は読む分には問題ないがそれを人に譲るには問題がある状態になっている。  いつも本を持ち歩いている。大抵はリュックサックの両端のポケットのどちらか、あるいはズボンのポケットに入れている。取り出して、またそれをしまう動作の中で擦れてしまう。本を傷める数日間は同時に私が傷をつけられた数日間なのだろう。

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        初めまして5/12の夜に書く筆跡が出ぬブロック体で

          パチンコを打つための朝が残った。淀川を割く阪急電車

          5月14日   毎日はパチンコに行かない。人に誘われた際に月に一度から二度打つ。小心者だから当たるとすぐに帰りたくなる。ただ確率機を眺めていると本当に現実を忘れるときがある。これは祈りだ。結果を他者に委ね願うとき、私は純粋な欲望になる。純粋な欲望は何もできないけれどいつも君の幸せとパチンコの当たりを祈っている。

          パチンコを打つための朝が残った。淀川を割く阪急電車

          ピンボールが弾けていく傾いた。全てかわしてサヨナラなんだ

          5/13日  毎日散歩に行く。雨の日以外。犬は雨が不都合なことを知らないで吠えている。犬が散歩という音を理解したのはいつだろう。ドアの外を認識した頃は散歩と聞いても無反応だった。外にもう怯えない頃、母が散歩いこっかというと犬は素早く腰を上げた。母と私はその日から犬の反応が見たくて散歩と言う語を犬に伝えた。私は散歩に近い語を伝えた。「3個」犬は首を傾げる。「はんこ」犬は反応しない。「担保」犬はこちらを強く見つめる。今日はお休みと伝えた。

          ピンボールが弾けていく傾いた。全てかわしてサヨナラなんだ