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たくさんもらってきたから(学生最後の日)

今日は16年間続いた学生生活最後の日。

最後の1日は

昼まで惰眠をむさぼり
自転車に乗って新しい名刺入れを買いに行き(これでだいたい必要なものはそろった)
待ちのパン屋さんでカレーパンと焼きそばパンを買って
かえって死ぬほど手洗いうがいをして
パン食べて
公共料金とかWi-Fiとか後回しにしていたお金系の手続きを済ませ(まじでめんどかった)
スマホでヒロアカのアニメを見ながらカレーを作り
カレーを食べ
PCの中身を整理して
今に至る。

何の変哲もない1日を過ごした。

最後らしいこと、何一つとしてしていないけど、それでいい。

明日からも、目の前の物事に取り組む姿勢は変わらない。

とりあえず今年の新卒メンバーは世の中にぶん回されてみんなやれやれな気持ちになっていると思います。

明日も在宅で、自分のPCに向かって「よろしくお願いします。」
しまらないっちゃしまらない。
せっかく新しいスーツもネクタイも買ったのに。(着るけどね。)
人に会い、話をすることが何より楽しい僕にとって、この1か月は本当にさみしいものだった。皮肉にもこの1か月で改めて自分がどれだけ人が好きか、自分の所属している組織が好きか、思い知らされた。

早くこの騒ぎが収まって、先輩社員や同期と直接会って話ができるようになってほしい。

半年以上面倒を見てきた就活生も、今の状況に翻弄されている。
僕にはどうしてあげることもできないが、会社で働き始めてもできる限りのサポート(簡単な相談や激励ぐらいだが)をしていきたいと思う。

「なんでこんな時に」
ってどうしても考えてしまうけれど、
「こんな時だからこそ」自分がどうあるべきか、何をすべきかをよく考えて
自分がなぜ今この瞬間、この世界にいるのかをつねに考え続けていきたい。

たくさんもらってきたから

22年間、本当にたくさんの人に、たくさんのものをもらってきた。

それはモノであり、価値観であり、教訓であり、愛であり、

様々な形をとって僕にもたらされてきた。

やっと、僕の番。

僕の価値観は、能力は、愛は、すべて周りから与えられたもの。

僕がはじめから持っていたのなんか、自分の体ぐらい。

大したものは持っていないが、これからは少しずつ、世の中に返していこうと思う。

4年前、大学入学の時
「もう働き始めて、立派に社会人やってる同世代もいる」
ことを意識し
「この4年間で大切な何かを得よう」
と心に決めた。

今僕は、大切な何かを得られているだろうか?

就活で出会った友人が
「私は4年間でとても成長できたと思ってる」
とさらっと言っていた。

僕が学生生活で得たもの
「ほんの少しの想像力」
「人のために動くことの喜び」
「本を読む習慣」
「一人称『僕』」
「ほんとに数えられるぐらいの友人」
「大きな夢」
「履歴書にはちょっと恥ずかしくて書けないぐらいの資格たち」

平々凡々な人生。
それでも楽しく生きてきた。
たくさんもらって、ここまで来られた。

きっとこれからもたくさん迷惑かけるし、いろんなものを吸収して僕は大きくなる。

それでも一応、今日が節目。

モラトリアムは、終わった。

今度は、僕の番。

もらったものを紡いで編んで組み合わせて

たくさんたくさん、もらった以上に

残していきたい。与えていきたい。

僕は明日から、与える側になる。

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