墨汁@ライター志望

ライター志望、web制作に携わっています。 放送大学の情報コースで勉強もしています。

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最近の記事

”物事を理解する”ということ -リチャード・ ファインマンの言葉から考える

後輩に仕事の指導をする際、以前は「分かってるけど説明は出来ないんですよね〜」と言われることが多く、「物事を二通りの方法で説明できないと理解したとは言えない」という話をよくしていました。 この言葉は、リチャード・ファインマンという物理学者の言葉で、正確には「“本当にわかった”と思うのは、物事に二通り以上の説明ができた時だ」です。 ファインマンは量子電磁力学の研究でノーベル物理学賞を受賞した人物なのですが、具体的に何をしたのかは僕に物理学の素養がないため説明できません、すいま

    • 【日々の雑感】スパ銭とサウナと私

      いつもは何かテーマを自分なりに決めて記事を書くようにしているのですが、週1回の執筆なのにしんどくなって書くことが嫌いになりそうだったので、たまにこういった筆休めのような内容も書こうと思います。 先月家族で温泉旅行に行ったのですが、久々に温泉に入りサウナで整ったところ、ま〜気持ちよかったです。 そのこともあり2週に1回はスーパー銭湯に通うようになりました。 (と言ってもまだ2回しか行ってませんが) ネットにて「探してみれば生活圏内に温泉の1つや2つはある」という書き込みを見

      • トリプルシンキング、それぞれ何が違うの?

        概要 - トリプルシンキングについて現在、放送大学でクリティカルシンキングに関する授業を受講しています。 受講のキッカケは会社で「論理的に考えていきましょうね」という話をしたときに、あまり部下・後輩に本質的な部分が伝わっていないなと感じ、「では論理的な思考法を教えるには?」という課題に直面したことでした。 正直「クリティカルシンキングを教えるぞ!」という意気込みで受講したというよりは「何か論理的な思考方法について具体的な言語化が出来るといいよな〜」という気持ちでした。 偶

        • 【情報を扱う注意点】メールフォームをテストしただけなのに…

          先日、勤めている会社にて、メールフォームの動作テスト時に誤って他社情報を送信してしまうインシデントが発生しました。 幸い大事には至らず当事者への謝罪で事態は終息しましたが、社内ルールの整備や教育面での不足が露見した一件となりました。 下記の内容は社内教育や資料、知識を充実させていく一貫として社内ブログへ記載した内容を加筆・修正したものとなります。 この記事の着想と観点2021年に、インフィニットループ社が「テスト文字列に”うんこ”と入れるな」(以下「うんこ(略」とします)

        ”物事を理解する”ということ -リチャード・ ファインマンの言葉から考える

          有効求人倍率と完全失業率の意味

          NHKの朝のニュースにて有効求人倍率の話が流れていました。 アナウンサーの方が「○月は×倍で、徐々に持ち直している見込みです」とコメントしてくれているので「ふんふん、一応持ち直しているんだな〜」と分かるものの、恥ずかしながら何倍だとどうなの?ということはあまり理解できていません。 そもそもどのように算出している数字なのかもわかってないかも…? と恐ろしいことに気づいたので、今回は有効求人倍率・完全失業率について改めて調べてみました。 有効求人倍率とは?上記の記事にかなり詳

          有効求人倍率と完全失業率の意味

          「君たちはどう生きるか?」から見る”闇鍋商法”

          ※この記事は2023年7月に執筆した記事の再加筆記事となります。 宮崎駿監督の新作”君たちはどう生きるか?”が7月14日に公開されました。 公開前から 「全く宣伝をしていない」 「映画の内容に関わる情報も発信されていない」 「出てきたのはポスターのビジュアルのみ」 という”プロモーションしないプロモーション手法”で話題になっていました。 iPhoneやプレステの新作が発表されるたびにリーク情報が飛び交っている昨今、ジブリの新作であるにも関わらず情報漏洩が一切無かったこと

          「君たちはどう生きるか?」から見る”闇鍋商法”

          SNSで世界は本当の“小さな世界”になった?(キャンセルカルチャーについて考える)

          先日NHKで「思考のオルタナティブ」という番組が放送されていました。 内容的にはサブカルチャー(オタク文化)の広がりと現代につながる思想や文化的背景に触れた番組でした。 (理解度が足りず誤っていたらすいません) その中でキャンセルカルチャーについて触れられていました。 キャンセルカルチャー、確かに聞く言葉ですが、あまり意味はわかっていなかったりします。 せっかくの機会ですので、(上記の記事で大体まとまってしまっていますが)自分なりにキャンセルカルチャーについてまとめと考

          SNSで世界は本当の“小さな世界”になった?(キャンセルカルチャーについて考える)

          "機械に勝てない将棋"から見る、人間や文化のアイデンティティ

          先月、前人未到となる藤井聡太棋士の八冠が現実のものとなりました。 藤井聡太棋士はデビューの頃から話題性に富み、それまでスター棋士であった羽生善治棋士に勝るとも劣らぬカリスマ性を発揮しています。 一般層にも名前が轟いており、将棋のルールは知らなくても藤井聡太棋士の名前は知っている、という方も少なくないと思います。 同じように、囲碁の世界では仲邑菫女流棋聖が韓国棋院へ移籍することとなり話題となっています。 将棋・囲碁、どちらも若い棋士たちが才能の華を開花させていますが、現在

          "機械に勝てない将棋"から見る、人間や文化のアイデンティティ

          給与を支払うことは従業員のモチベーションを下げることに繋がる?

          「アンダーマイニング効果」という心理学の用語があります。 これは、何かの行動や課題に対して外部からの動機づけ(外発的動機づけ)が伴うと、内発的な動機づけが損なわれてしまうことを指しています。 例を示したものとして”行動経済学まんが ヘンテコノミクス”という漫画で落書きをしている少年たちに小遣いをあげつづけ、ある日突然小遣いを渡さなくなると外発的動機づけが失われ落書きをしなくなる、という漫画が描かれていました。 子供に勉強を頑張ってほしいと思って「100点とったらゲーム買

          給与を支払うことは従業員のモチベーションを下げることに繋がる?

          鉄の脳みそが生み出す”美”とは?

          アラン・チューリングの半生を描いた「イミテーション・ゲーム」という映画では、こんなセリフがあります。 アラン・チューリングは現代にも続く”チューリング・テスト”を考案した科学者です。 人工知能の研究を1950年頃から行なっており、その成果がAIの礎となっています。 ChatGPTが世に出ておおよそ1年が経とうとしていますが、AIにより世の中は大きく変化してきています。 単にそれは働き方や教育といった点だけでなく、芸術や感性の範囲にも及んでいます。 AIが曲を作り、AIが

          鉄の脳みそが生み出す”美”とは?

          数字はウソをつかないが、人間は数字を使ってウソをつく

          ※この記事は2023年9月に執筆した記事の再加筆記事となります。 Sucuri(ウェブセキュリティに特化した米国のIT企業)が「なぜWordPressはハッキングされるのか」という記事を公開しました。 その中で「Wordpressだから攻撃をされる訳ではなく、Webサイトの43%以上がWordpressで制作されていることが相対的にWordpressが積極的に攻撃されているように見えている」と述べられています。 現在は定かではありませんが、以前は”Wordpressはハ

          数字はウソをつかないが、人間は数字を使ってウソをつく

          ヤマト運輸のニュースから、改めて2024年問題を調べてみた

          ヤマト運輸が24年度末までに個人事業主との契約を解除することについて、波紋が広がっています。 これは2024年問題を見据えた日本郵政との協業が背景にあり、採算性の低い小型荷物の配送を縮小していくことが目的にあるようです。 逆にいえば、それだけ2024年問題はヤマト運輸にとって避けられない影響があるということになります。 ヤマト運輸に限らず2024年問題は物流業界全体に大きな影響があり、ネット通販や宅配便を利用する我々利用者層も影響を受けます。 そんな大きな問題ですが、で

          ヤマト運輸のニュースから、改めて2024年問題を調べてみた

          柔らかなギロチンと断絶の河

          ※この記事は2019年9月に執筆した記事の再加筆記事となります。 大手企業で働いている40代の首を切っていくのは、人生を根元から壊しかねない、かなりエグい行為だなと感じます。 国としては労働人口減少を受けて65歳以上の人材にも働いてほしいという方針を打ち出しています。 "国民全員で支えあう社会保障"という表現をしていますが、悪く言えば「足腰の立つ間は働け」ともとれます。 一方、大企業の一部では45歳以上の早期退職を促しています。 元々"リストラクション(リストラ)"とい

          柔らかなギロチンと断絶の河

          「60点で合格」の根拠を考察する

          ※この記事は2023年8月に執筆した記事の再加筆記事となります。 先日、放送大学に入って2度目の単位認定試験を受けました。 一応手応え的には悪くなかったのですが、やはりキチンと単位が取得できているかは心配です。 成績発表までは折に触れソワソワするような気持ちが続くことでしょう。 放送大学は2学期制となっており、おおよそ3ヶ月授業 → 3ヶ月自主学習期間(休み)のスケジュールで1学期が構成されています。 現在は自主学習期間に差し掛かったので、授業がないうちにと資格試験の勉強

          「60点で合格」の根拠を考察する

          ブランドの格式と価格の難しい関係

          ※この記事は2019年9月に執筆した記事の再加筆記事となります。 大塚家具に終幕が見え始めました。 報道では"無策な経営"と久美子社長をバッシングする記事が散見されます。 当初こそ「言い過ぎなのでは?」と感じていましたが、記事の内容通りだとすれば株主・社員を始めとするステークホルダー(利害関係者)の財布に穴を空けてしまっており、これを全て環境要因とするのは流石に無理があるかな〜と思います。 経営者に限らず、仕事をする人間の手腕は基本的に結果ありきだと思います。 頑張った

          ブランドの格式と価格の難しい関係

          AIが辿る"ウロボロス"の末路

          ※この記事は2023年8月に執筆した記事の再加筆記事となります。 カメラ(写真)が発明されておよそ150年経ちますが、この150年に撮影された写真の枚数よりも生成AIが作り出した画像の枚数の方が多くなった、というニュースが発表されました。 ▼ 翻訳記事 ▼ 原文記事 AIが生成するデータ量というのは、人間の生み出すデータ量をはるかに凌駕しています。 例として、どんなに筆の早いイラストレーターでも1時間に100枚も200枚もイラストを描く事は不可能ですが、生成AIを用い

          AIが辿る"ウロボロス"の末路