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雨の日は恋をする①

もう 
会わない様にしようと
思っていた

私が迷っている以上に
彼はそう思っていた

出会いとは 
必然以外の 
何でもない

何が
私たちを
結び付けたのか

身体が求める
理性と本能の葛藤

そんな様なことを言っていた

手に触れると
ピリッとする
仕事中でも
ふと
手が触れる事があって

思っていた以上に
遊んでなんていなくて
慣れてもいなくて
やはり
初めに思っていた通り
私に対しても
軽い遊びではなくて
かなり
悩みながら
私のことを
好きになっていって
きっと彼は
苦しんでいた
その苦しい気持ちと
会いたい気持ちと 

私は
貴方が
手を握ってくれてから
泣かなくなったよ

そう言ったら

私が覚えている
初めて手を握られた時
より先に

私が
手を握ったのだ

彼の

全く覚えていない…

でも
今思い起こすと思う

私の
本能が

この人を選んだ

助けて欲しい
って

1番思った時に
この人の手を握った

本能以外の
何でもないな

好きとか
恋とか
愛とかよりも
もっと本質的に
本能的なもの

私は
完全に
彼の方が
私を誘ったと思っていた

違ったらしい

私は
誘ったつもりはなかったけれど
誰かに
頼りたかった
誰かに
寄りかかりたかった

そんな中
1番
私が
頼りたい相手
それが

社長だったんだ

今気がついた
私が

落としたんだ

落とされたんじゃなかった


#エッセイ
#不倫
#愛
#社内恋愛
#社長

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