見出し画像

青森GW日記②5月5日(金)

スーツを着て軽トラ。天気はくもり。実家に帰ると、運転が許される車は、たいてい軽トラックしか残っていない。仕方ない。チグハグなスタイルに、自笑しながら三沢の青子ちゃんちに向かった。彼女の家で、両親も含めて4人でいろいろ話した。緊張したが、色々うまくいきそうだ。未来は明るい。青子ちゃんは今日から二泊、僕の実家に泊まるので2名で彼女の家を後にした。三沢のラーメン屋で、ラーメンを食べることにした。三沢には米軍基地があって、アメリカ人もよく町中で食事を楽しむ。ラーメンはとても人気で、店内の案内やメニューはすべて、日本語と英語のバイリンガルなのだ。メニューもアメリカ人向けのものもあり、僕は大きな肉ののった、BBQラーメンを注文した。改めて青子ちゃんと面と向かって、しょっぱいラーメンをすすっていると、なんだか不思議な気分だ。太宰治の「富嶽百景」の頃の、彼の気分に僕はシンクロした。そうそう僕は、彼の作品は大好きなんだけど、今回帰ってくる前に彼の「津軽」を、ふと再読して驚いた。この本を書いたときの、彼と僕の年齢は同じ。加えて、東京で生活しているけど、地元のことを見つめ直さないとな、という気概が僕と彼でシンクロしていた。そういうお年頃なんだな。ラーメンの後、僕の実家に二人で帰った。久しぶりに青子ちゃんと会うので、ちゃんと顔を付き合わせて、ちゃんと話した。夕方、僕の両親も帰ってきて、4人で果樹園に行った。僕の両親は家の近くに近くに土地を借りて、趣味で果樹園をやっていて、今はりんごの白い花が満開だった。そしてタラの芽が盛りで、僕は協力して、それらを収穫した。あとわらびも結構、採った。春の草の香りを胸いっぱいに吸い込んで、僕らは帰宅。早速、天ぷら。タラの芽の天ぷら最高。採れたてが何よりも、一番だなと、ビールと一緒に楽しむ。ばあちゃんのおやつの日本酒を分けてもらって、春めく頬は紅く。5人で楽しく話しながら、夜はふけていった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?