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映画『パーフェクトデイズ』を観て思った「完璧なルーティン」へのあこがれ

おはようございます。
2児(5歳、2歳)子育て中の公立学校教員たこぽんです。

先日、役所広司主演の『PERFECT DAYS』を観てきました。
なんというか「何か起こりそうで、何も起こらない日常系映画」なのですが、
何とも私自身が嫌いになれない映画だったので、想いを書き綴っておこうかと思います。

ヴェム・ベンダース監督『PERFECT DAYS』

映画を知ったきっかけは「東京ポッド許可局」

私がこの映画を知ったのは、TBSラジオ東京ポッド許可局の「パーフェクトデイズおじさん論」です。

TBSラジオ「東京ポッド許可局」



東京ポッド許可局のポッドキャストは、通勤途中に聞いています。
マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ、のお三方が、なんでもない日常の出来事を「○○論」と題しておしゃべり。
「おじさん」の視点で話をしているので、「おじさん初心者」の私(今年39歳)としては、
参考になったり、同感したり、共感したり・・・。

こちらのラジオも、私のようなアラフォーおじさんにはおすすめです!
日常の中でのモヤモヤしたことを言語化してもらえるスッキリ感を得られます。

「完璧なルーティン」への憧れ

さて。この映画では役所広司さんがトイレ清掃員平山として毎日を楽しく生活している様子が描かれています。

・朝、決まった時間に起床して布団をたたむ。
・缶コーヒーを買ったら、自動車に乗り込んで、カセットテープでお気に入りの曲を流す。
・各地のトイレをまわって手際よく清掃。
・お昼ご飯はいつもの神社でサンドイッチを食べつつ、いつも会うOLに会釈。
・15時頃には仕事が終わり、銭湯へ。
・浅草地下街のなじみの店で一杯ひっかけて帰宅。
・家に帰ったら、布団の中で文庫本を読んで入眠。

無口な平山はほぼ一言もしゃべらず、でも楽しそうにこなしていきます。
この映画、全編が、ほぼ「おじさんの生活」の繰り返しなのですが、不思議と惹かれます。
「完璧なルーティン」というか。

「完璧なルーティン」
私自身も、朝活が上手くいった時、思う感覚なんですよね。

・朝起きたら洗面所で顔を洗う。
・体重計に乗りつつ、体温計で熱を測り、スマホに記録。
・家族の洗濯物をたたむ。
・朝ヨガを行う。
・お湯を沸かしている間に着替えを済ます。
・ゴミをまとめて、ゴミ出し。
・お湯でコーヒーを淹れて、PCを開いて作業。
・歯磨きをして、出勤の準備。
・自転車で通勤。

私も、このルーティンが時間通りに上手くいくと、朝から気分よくいられます。
途中で子どもが起きてきてしまったり、妻から声をかけられてルーティンが崩れてしまうと、イラッとしてしまいます。

そういう意味で、映画の中での平山の行動はものすごく「完璧なルーティン」で憧れるんですよね。
自分で自分自身の生活を制している感、というか、それが侵されないことって、すごく気分がいい。

子育て中の「完璧なルーティン」を目指す難易度の高さ

子育てと「完璧なルーティン」を目指すことって、ものすごく相性が悪い。
子どもって、常に思いがけない行動しますよね。
親が予定していた時間と関係なく遊び始めたり、思わぬところで泣き始めたり。。。

なので、どうしてもイライラしてしまうわけです。
子育てが始まってから「完璧なルーティン」がこなせた日はほぼないです。
だからこそ、「パーフェクトデイズ」の中で送られる、なんの変哲のない日常に対して、私は憧れてしまうんだなぁと。

子どもたちが巣立った後、ぜひ平山のような「完璧なルーティン」の日常を目指してみたいな、と思った今日この頃でした。


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