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こぽぽ水中

ロングコートダディ単独ライブ「こぽぽ水中」が無事終わりました。これまで、たゆたうあんのうん、じごくトニック、ふくらまくらと彼らの単独は3回舞台監督をさせて頂き、2人が作る世界観のお手伝いという感じでしたが、今回初めて堂前くんに、こんなセットどうかな?と世界観の提案をしてみました。

ちょうど提案の少し前に電飾業者さんの工場に見学に行った時に見たアクリルパネルを発光させる機材が面白くて、その時はいつか使えたらなぁと考えていたけど、すぐにそのアイデアを取り出すチャンス到来。アクリルに青色を乗せたら水中の透明感出そう!!と、思いました。

このアクリルの使い方や演出がとても上手かったなぁと堂前くんと照明さんの感性に脱帽したのと、最初は四角いカタチで考えていたのですが、丸型に加工した方が気泡に見えて、こぽぽ水中というタイトルに合うかもね、と電飾の方に助言を頂き、上記の素晴らしい世界観が作られました。

個別に変色させられるのでとても表現力がグッと上がりました!

これ以降は公演内容のネタバレになる可能性があるので、配信を見た後に読むことをオススメします。

https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/kopoposuichu-230811?mls_content=nana

内容は相変わらず命のやりとりや生き方、それに付随する優しい世界でした。

大阪初日ではコント⑤の捜査本部のネタでオチ台詞が少しふわっとした表現になり、照明さんもちょっと暗転のタイミングを逃してしまって、でも2人もやりとりを止めることが出来ないからワチャワチャする中でホワイトボードの裏に回った瞬間3秒だけオチを再確認にしてまた前に出てきました。

ホワイトボードの裏で二人で話してる姿は袖から6丸見えなので、あー終わり方すり合わせてるー!って面白かったのですが、

音響さんが機転を利かせ、ピンマイクの音量をスッと下げたので、2人のそのやり取りはお客さんには聞こえなかったと思います。

音響さんは客席側にいるので、裏で何をしているか分からないのに、そういう機転が利くのはロングコートダディと共に何度も一緒に作品作りをしてきたから分かる空気感なのだろうと思いました。

コント⑥のこぽぽ水中に登場するニシとギン。作家のツムラ君がリハの合間に「そうか、水中とギンとニシというのは組み替えたら、水銀と中西になると思うんやけど、それに掛けてる?」と伏線を紐解いた顔してましたが、堂前くんに間髪入れずに「違います。なんですか、中西って?」と全否定されてたのめっちゃ面白かった(笑)

公演の合間とかにスタッフもコントの意味合いや隠された設定などをあーだこーだ考察していつも盛り上がるのもロングコートダディスタッフの楽しさの1つでもあります😊

東京公演初日でギンが食べていたサワラ西京焼き定食
イイノホール初めて来ましたがとても良い劇場でした。劇場の方にも色々助けて頂きました。
緞帳も何気にこぽぽ感
打ち上げ会場に巨大固形燃料持ち込む女将

公演の転換や搬入のお手伝いに来ていたよしもとクリエイティブアカデミー(スタッフ養成所)の生徒が退館の前に「舞台監督を目指していて、前田さんのnote読んでます!」と伝えてくれました。

仕事の考え方や、舞台への取り組み方が未来の舞台人に良いカタチで伝わっていれば嬉しいのですが…
noteをシンゼヨウ…😌

ご来場、ご視聴ありがとうございました!

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